専門家が解説「生成AI、RAG活用の現実的な進め方」

生成AIの活用メリットは大きいが、その分解決すべき課題も多い。企業における生成AI活用の理想的な進め方を専門家が解説する。

 内閣府は「AIを人が安全に活用できる状態」を意味する「AI Ready」を掲げている。AIをフル活用する社会を目指して考えられたキーワードだ。

 2023年に経団連が発表した『AI活用戦略 ii』では組織がAI Readyになるためには何を考えるべきかが示され、組織の生成AI活用レベルが5段階に分けて説明されている(図1参照)。内田洋行の坂上道年氏(スマートインサイト事業部 プロダクト&サポート部)は「いきなりレベル4やレベル5を目指すのは難しいので、まずはレベル3を目指しましょう」と説明する。レベル3で目指す姿は「AIやデータを活用して業務フローを自動化する準備ができ、戦略的なAI活用を検討できている状態」だ。

図1 生成AI活用の5つのレベルとそれぞれで人やシステムに必要なこと(出典:ウェビナーのキャプチャー)

 本稿では生成AIとRAG(検索拡張生成)の活用を進め、AI Readyな組織に転換する方法について、内田洋行の坂上氏の解説を基に説明する。

「AI Ready」な組織になるためには 求められることと課題

 生成AI活用レベルを上げ、AI Readyな組織になるために必要な要素と課題について、内田洋行がこれまでの実践で分かったことは次の3つだ。

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