コロナ禍のトイレットペーパー品切れはなぜ起きた? ブルウィップ効果の基本と見分け方、原因を解説

ブルウィップ効果とは、小さな需要変動がサプライチェーン全体に伝わり、結果として大きな需要変動に至ることを指す。本記事では、ブルウィップ効果の見分け方や簡単な例、原因を解説する。

 ブルウィップ効果とは、サプライチェーンにおける現象の一つであり、小売の領域での小さな需要の変動が、卸売や流通、メーカー、原材料のサプライヤーに伝わり、大きな需要の変動を引き起こすことを指す。この効果は、ムチを振る際の物理現象にちなんで名付けられた。ムチを持つ人が手首を小さく動かすと、その比較的小さな動きによってムチの波形が連鎖的に増幅していくためだ。

 サプライチェーンマネジメントでは、顧客やサプライヤー、メーカー、営業担当者はいずれも実際の需要を部分的にしか理解しておらず、直接コントロールできるのはサプライチェーンの一部のみだ。それぞれの関係者が誤った予測によって過剰または過少の注文をすることで、サプライチェーン全体に影響を与える。サプライチェーンのどこに変化が起きても、サプライチェーンの残りの部分に多大な波及効果をもたらす可能性がある。このような理由から、サプライチェーンマネジメントにおけるブルウィップ効果の原因や要因は数多く存在することになる。

 サプライチェーンに関わるさまざまな関係者の間におけるコミュニケーション不足により、ブルウィップ効果は過剰な在庫投資や収益の損失、顧客サービスの低下、スケジュールの遅延、レイオフや倒産といった深刻な問題を引き起こす可能性がある。

ブルウィップ効果の見分け方

 ブルウィップ効果は、サプライチェーンに携わるさまざまな企業で見られる。特に家電やファッション、医療のように需要が変動しやすい分野において顕著だ。

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