日立、メルカリらが教える、AWS、Azure、Google Cloudの賢いコスト削減術

クラウド活用の怖いところが、見えない部分でムダなコストが発生していることだ。利用しているリソースを適切に管理し、どこにどれくらいのコストがかかっているのかを可視化し、把握する必要がある。だが、複数のクラウドを利用していると、それもままならなくなる。

 急速にクラウドシフトが進んだことで煩雑な運用とコストの増加が問題になっている。この課題の解決に役立つアプローチが「FinOps」(「Finance」と「DevOps」を掛け合わせた造語)だ。

 パーソルクロステクノロジーの永井玖人氏は、FinOpsは単なるコスト削減手段ではなくクラウドの利用コストを最適化してビジネス価値を最大化する運用手法だと説明する。どれだけのリターンが発生しているのかを確認し、コストをかけるべき対象を明確にすることがFinOpsの本質だ。

AWS、Azure、Google Cloud Platformのコスト削減のコツ

 FinOpsにはリソースの利用状況を可視化する「Inform」(現状把握)、仮想マシンの性能変更や稼働スケジュールを計画する「Optimize」(計画)、Operateで計画したプランを実行する「Operate」(実行)の3つのフェーズがある。このサイクルを繰り返すのがFinOpsの基本だ。特定の個人や専門チームではなく、「プラクティショナー」「エンジニアリング」「プロダクト」「リーダーシップ」「ファイナンス」「調達」の6つの役割があり、それぞれの担当者によってFinOpsは実現する。

 ここからは日立製作所とパーソルクロステクノロジー、メルカリの3社の担当者の説明を基に、FinOpsのアプローチで実践する「Amazon Web Services」(AWS)、「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Cloud Platform」の3大クラウドのコスト削減方法を解説する。特にAzureは、ムダなコストを生みやすいポイントがあるため注意が必要だ。

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指田昌夫
指田昌夫

1964年東京都生まれ。ビジネス系出版社に30年弱勤務し、雑誌やオンラインメディアの編集記者やデスク、広告企画制作を担当。2019年からフリーランスとなる。現在はIT、金融、製造業を中心に取材執筆する。

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