サイボウズが語るDX戦略の最前線、2つの“厳しい現実”と今必要なデジタル人材とは

サイボウズ営業本部副本部長の石井氏が、内田洋行のビジネスITフェアで日本企業のDXの現状を語った。日本のDXを取り巻く2つの“厳しい現実”と、日本企業だからこそ必要なデジタル人材について述べた。

サイボウズの石井優氏(出典:編集部撮影)

 内田洋行は10月24日、「UCHIDA ビジネスITフェア2025 in TOKYO」を開催した。会場で行われたセミナーの一つとして、サイボウズの石井優氏(営業本部副本部長 パートナー統括)が人材不足時代のDX戦略について解説した。

日本DXの“厳しい現実”、企業が直面するデジタル課題と現状

 石井氏は冒頭、日本のDXについて「デジタル敗戦国」「デジタル赤字」といったワードを挙げ、日本全体でDXが停滞している現状を語った。本来コスト低減をするはずが自治体の運用コストを数倍増となるガバメントクラウドを例としたほか、「デジタル赤字がもっと顕著で、ネット広告やライセンス、コンテンツの赤字が続くことで、外資系サービスを通じて海外に資金が流出する構造になっている。デジタル赤字は原油の輸入金額である約7兆円を超えて、2030年には12兆円の赤字になるという試算もある」と説明した。

 また、DXの説明として経済産業省「DXレポート2 中間とりまとめ(概要)」を引用し、「まずは『デジタイゼーション』としてプロセスのデジタル化から始め、最終的に目指すのがDXだ。本来のDXとは、価値創出を目的とした事業やビジネスモデルの変革にまで踏み込むものだが、紙をデジタル化するなど、現状は、せめて中間段階である『デジタライゼーション』まで推進していこうという段階にある」としたのち、DXを取り巻く2つの“厳しい現実”を提示した。

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