量子コンピュータに対抗するインターネットの暗号技術 問題が表面化する2030年代に向けて何ができるのか

2030年代に量子コンピュータが現在のインターネットの暗号を解読する性能に達する可能性がある。そこで解読が困難なPQC(耐量子計算機暗号)への移行が急務だ。米国のNISTは、PQC導入を円滑に進めるために何をしているのだろうか。

 2025年11月時点の量子コンピュータはサイバーセキュリティ上の脅威になっているだろうか。

 まだなっていないというのが結論だ。だが、2030年代の早期には現在のインターネットを支えている公開鍵暗号方式の鍵を解読する性能に達するのではないかと予測されている。こうなってしまえば犯罪者がありとあらゆる暗号を攻撃し始めるだろう。

 そのため、世界各国で量子コンピュータが実用化された場合でも解読できない暗号技術「PQC」(Post-Quantum Cryptography:耐量子計算機暗号)の議論が進んでいる。現在の焦点は、PQCの標準化と現在の暗号方式からどのようにPQCへ移行するのかという2点だ。PQCはインターネットの基盤になるため、この2点は欠かせない。

問題が表面化する2030年代に向けて何ができるのか

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