IT予算増額企業は47%で過去最高、2026年に投資が伸びる「注目の10製品」は?

アイ・ティ・アール(ITR)は「IT投資動向調査2026座談会」を開催した。国内企業のIT戦略について分析した調査報告書に基づきアナリストが説明する座談会で、現在注力されているIT分野の課題や予算の配分傾向などを解説した。

 アイ・ティ・アール(ITR)は2025年11月25日、「IT投資動向調査2026座談会」を開催した。

アナリスト座談会登壇者(左から水野慎也氏、三浦竜樹氏、村井真人氏)

 同社が11月18日に発刊した「国内IT投資動向調査報告書2026」に関するアナリスト座談会だ。プリンシパル・アナリストの三浦竜樹氏とシニア・アナリストの水野慎也氏、アナリストの村井真人氏が登壇し、調査報告のデータから企業のIT投資動向を読み解いた。

 「国内IT投資動向調査報告書2026」は、国内企業に所属し、主にIT戦略やIT投資の意思決定に関与する役職者を対象としたWebフォーム調査だ。調査期間は2025年8月18日~2025年9月1日まで。有効回答数は2214件。IT予算の増減傾向や売上高に対する比率、IT部門の人員構成の変化、110に及ぶ製品やサービスの投資意欲の動向、DXやAI関連予算の策定状況などについて分析されている。

IT予算増額の企業は過去最高、業種別では傾向の違い明らかに

 2024年度~2025年度にかけてIT予算を増額した企業の割合は47%で、同調査において過去最高を更新している。IT予算の前年度比の増減に重み付けをし算出した「IT投資インデックス」では、2025年度実績値で4.10と、前2024年度の3.81や過去最高値である2006年度の3.88を上回り、こちらも過去最高値を更新した。2026年度の予想値は3.90で、引き続き高い水準での増額が見込まれる。

(座談会提供資料)

 IT投資インデックスの業種別では、2025年度数値で「金融・保険」4.97、「建設・不動産」4.92、「製造」4.65が上位となった。2026年度予想では多くの業種で2025年度から微増か減少となっている一方、卸売・小売では2025年度3.47に対し2026年度予想4.00と大きく増加している。村井氏はこの要因について、2025年に施行された「物流効率化法」などいわゆる「物流の2024年問題」関係の影響や、トラックの荷卸し場(バース)の利用効率化のためのバース管理システム導入などへの投資があるとしている。

(座談会提供資料)

 売り上げに対するIT予算比率では、2025年度は3.2%(新規投資1.0%、定常費用2.1%)と、2013年度以来の3%台に達した。業種別では「金融・保険」が6.6%と最も高く、次いで「情報通信」4.0%、「公共」3.2%となっている。一方で「卸売・小売」は1.9%と平均を大きく下回った結果となっており、新規投資に予算を回したいという声も多くあるという。

システム障害が変えたIT投資の優先順位 2026年度の傾向は?

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