CIO Dive

経営幹部の6割以上がAIガイドラインを無視、ルール違反を犯す切実な理由

Nitroのレポートによると、ビジネスリーダーの大半はコンプライアンス要件に関係なく、承認されていないAIツールを利用しているという。なぜ自身で定めたルールを破ってまでAIを利用してしまうのか。

 ソフトウェア企業であるNitroが委託した調査によると(注1)、企業はAIに関するガイドラインやポリシーを整備しているものの、全ての人がルールを守っているわけではないようだ。同社はC-suite(経営幹部)および従業員による1000件以上の回答を分析した。

経営幹部の大半が未承認AIを利用、情報漏えいの大きな原因に

 C-suiteの3分の2以上は、過去3カ月間に行われた業務において、承認されていないAIツールの利用を認めている。そのうち3分の1超は直近四半期中に少なくとも5回以上は未承認のツールを利用していた。またAIの導入に当たって、半数以上がセキュリティおよびコンプライアンスについて「課題がある」または「非常に大きな課題がある」と評価している。

 従業員もAIツールに関する既存の基準やルールを無視している。従業員の3人に1人は、機密性の高い社内情報を処理するためにAIを使用したと告白する。

 統一された戦略がないままAI導入を急ぐ動きがツールやプラットフォームの乱立を招き、職場ではAI sprawl(AIの無秩序な拡散)が発生している。

 シャドーAI(企業の許可を得ずに利用されるAIツール)は、このような傾向を推し進める要因になっており、それに伴ってセキュリティに深刻な影響が生じている(注2)。

 IBMの調査によると、情報漏えいの被害を受けた組織の約20%は原因がシャドーAIだと報告しており(注3)、被害コストの世界平均額は400万ドルを超えている。なぜガイドラインを破ってまでシャドーAIを利用する人が後を絶たないのか。

拡大するシャドーAIの利用、ガイドラインを破ってまで使う理由とは

印刷する
SNSでシェア

CIO Dive(キーマンズネット)

米国でビジネスジャーナリズムに特化した記事を掲載するIndustry Diveの、CIO(最高情報責任者)に関する連載「CIO Dive」の記事一覧です。

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

Lindsey Wilkinson
Lindsey Wilkinson

「CIO Dive」記者。米国ジョージア州出身、アラバマ州立大学卒。アラバマ州立大学が発行する雑誌『Alice Magazine』編集長や、『The Crimson White』『Homeland Security Today』などへの寄稿などを経て、2022年5月より現職。AIがビジネスに与える影響を中心に取材している。

こんなメディアも見られています

キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9

キーマンズネット SNS

X @Keymansをフォロー

インフォメーション

キーマンズネットをフォロー