NTTデータ関西と北区が生成AI実証実験 住民面談の応答をアプリでサポート
NTTデータ関西と東京都北区は、生成AIアプリ「AiBou」を使った面談業務効率化の実証実験を開始した。リアルタイムの質問提示や自動文字起こしにより、職員の負担軽減と区民サービスの質向上を目指し効果を検証する。
NTTデータ関西は2026年1月7日から、東京都北区と協定を締結し、面談担当者の業務負担の軽減と区民サービスの質の向上を目的とした生成AI活用の実証実験を開始した。
同社が提供する生成AIを活用した面談支援アプリ「スマート面談AIナビ AiBou」を使い、面談業務の効率化や支援内容の充実に関する効果を検証する。実証期間は2026年6月30日までの約5カ月間だ。
面談業務の課題解決に、北区のDX推進の狙いは
東京都北区では2025年度から全職員が生成AIツールを利用できる環境を整備し、区民サービスや区政運営のDXを推進している。今回の取り組みは、こうした施策の一環として、住民対応の中でも負担が大きいとされる面談業務に着目し、生成AIを組織的に活用することで課題解決を図る。北区とNTTデータ関西は、業務効率化の可能性を共同で検証する。
実証は、生活福祉課の面談業務および保健サービス課の面談業務を対象としている。自治体の面談業務においては、区民一人一人の状況を正確に把握し、聞き漏らしのない記録を残すことが求められる。AiBouを活用することで、面談時の聞き取りの精度向上や、記録作成に要する事務作業時間の削減がどの程度可能かを確認する。
AiBouは、住民対応の現場で働く職員を支援する業務適応型の面談支援アプリだ。面談内容をリアルタイムで理解し、必要な情報を引き出すための質問を提示することで、担当者の経験差によらない安定した面談を支援する。音声の自動文字起こしや報告書作成の支援機能を通じ、メモ整理や手入力作業の負担軽減を図る。訪問面談や窓口対応、電話相談など、複数の場面での活用を想定している。
東京都北区長のやまだ加奈子氏は、「先行自治体での取組を見て、とても期待しているサービスです。職員の負担軽減と区民の方々の幸福な生活につながるシステムとして、今回の実証実験をとても楽しみにしています。行政における生成AIの安全な利活用に向けて、お力添えを頂きたいと思っています」とコメントした。
NTTデータ関西は、今回の実証を通じて東京都北区の業務課題の解決と区民サービスの向上を支援する方針を示している。今後は、認定調査や児童相談など、自治体職員が担う他の業務分野への対応も視野に入れ、サービスの拡充と製品改善を進めるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
2
今日から始める「AIエージェント」入門 ~Gemini Enterprise編~
-
3
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
4
AIエージェントでサイバー攻撃は100倍速に 2026年最新事例から見る防御策とは
-
5
Javaアプレットは、なぜ今も情シスを悩ませる? 残った業務システムの“延命”問題
-
6
「閉じた環境」で生成AIをどう使うか 大分市が「庁内だけで使える環境」を構築
-
7
人同士の面接をAIが解析する「面接支援AI」提供開始 面接官のスキルアップも可能
-
8
「Gemini Notebook」になって何が変わった? NotebookLMからの変更点をおさらい
-
9
CodexやClaude Codeが作ったアプリ、実は「未完成」かも 本当に「完成」させる“5つの条件”
-
10
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー