急速に進むクラウドの「国内回帰」 ガートナーが予測

地政学的緊張を背景に、各国がデジタル自立を目指す動きが進展しそうだ。これまでハイパースケーラーが圧倒的な覇権を誇っていたクラウド市場は今後どう動くのか。ガートナーの予測を紹介する。

 地政学的緊張の高まりを受け、米国と中国以外の地域でデジタルおよび技術面の自立を志向する動きが強まっている。

 Gartnerによると、世界の主権IaaS支出が2026年に804億ドルへ達する。これは2025年比で35.6%増となる。

「主権クラウド」が爆発的に伸びる地域は?

 Gartnerのレネ・ブースト氏(シニアディレクターアナリスト)は、各国が国内での富の創出を重視し、経済基盤の強化を図る狙いがあると指摘する。主権クラウドの主な購入主体は政府で、規制産業やエネルギー、公共インフラ、通信などの重要インフラ分野が続く見通しだ。

 特筆すべきは、これまで市場を牽引してきた北米や中国を圧倒するスピードで、特定の地域が「主権クラウドへの投資」を拡大している点だ。中には前年比でほぼ倍増に近い成長率を示す地域もある。

 Gartnerの最新レポートによると、2026年の地域別支出額は中国が約473億ドル、北米が約164億ドルで上位を占める。しかし、両地域の伸び率は20%台にとどまっている。

 一方で、爆発的な成長を見せているのが以下の地域だ。

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