信頼していたベンダーが侵入口になる“要警戒”サプライチェーン攻撃の怖い実態

取引先やベンダーのシステムが侵害され、それを足掛かりに自社のネットワークに侵入される――。こうしたサプライチェーン攻撃の影響が広がっている。セキュリティ企業のレポートから見えてきた、被害の実態とは。

 2025年にランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃の標的になった主な企業は、消費財・産業製品企業や専門サービス/コンサルティング企業などだった――。これは、セキュリティサービスベンダーのIntel 471が2026年2月10日(現地時間、以下同)に公開したレポート「Intel 471: 2026 Cyber Threat Trends & Outlook」から明らかになった事実だ(注1)。

 ダークウェブのフォーラム分析を基にした同レポートによると、Intel 471が2025年に追跡した520件の脆弱(ぜいじゃく)性のうち、40%以上が実際の攻撃で悪用された。2026年にはAIの活用によって、これらの脆弱性を悪用するまでに必要な時間がさらに短くなると同社は予測する。

 同レポートによると、ランサムウェア攻撃など恐喝を伴うサイバー侵害の件数は2025年に約63%増加し、6800件超に達した。2024年にはランサムウェアグループ「Qilin」が急速に台頭した一方で、「Scattered Spider」「LAPSUS$」「ShinyHunters」のメンバーで構成される「Sp1d3r Hunters」(別名:Scattered Lapsus$ Hunters)(注2)や、「Cl0p」といったサイバー犯罪グループが、大規模な攻撃活動によって大きな注目を集めたという(注3)。

 こうした攻撃では、侵入経路としてサプライチェーンの弱点が狙われる傾向があると、同レポートは注意を促す。Intel 471によると、企業が特に警戒すべきなのは、利用するIT製品/サービスのベンダーを“踏み台”とするサプライチェーン攻撃だ。

“要警戒”のサプライチェーン攻撃 その危険な実態とは

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