増えるAI利用、見えない実態、足りない人手 情シスが抱える“シャドーAI危機”
freeeは「シャドーAI」と「シャドーIT」に関する調査結果を発表した。シャドーAIへの警戒感は強い一方で、可視化や対策は十分に進んでいない実態が明らかになった。
freeeは「シャドーAI」および「シャドーIT」の実態調査の結果を発表した。企業内で未管理のAI利用(つまりシャドーAI)が広がる一方、それを情報システム部門が十分に把握し切れていない状況が見えてきた。
情シスの66.0%が「シャドーAIの増加を感じる」と回答
調査結果によると、2025年と比べて2026年は従業員によるシャドーAIの利用が増えていると感じるとした回答は66.0%だった。増加理由としては、スマートフォンでAIを使う従業員の増加やAI活用ツールの増加、拡張機能などを通じて無意識にAIを利用するケースの広がりが挙がった。
リスク認識では、「シャドーAIの方がリスクがある」との回答が47.2%で、「シャドーITの方がリスクがある」の27.5%を上回った。一方で、「わからない」とした回答も25.3%あり、警戒感はあるものの、リスクの全体像を十分に把握し切れていない状況もうかがえる。
管理状況を見ると、「完全に可視化できている」とした企業はシャドーAIで13.6%、シャドーITで13.2%にとどまった。対策を実施できている企業も、シャドーAIで42.3%、シャドーITで46.3%といずれも半数を下回っており、危機感に比べて実務対応が進んでいない実態が示された。
背景には、情シス部門の体制面の制約もあるようだ。担当体制は「専任はおらず兼務」が20.4%、「専任は1人」が22.6%で、合わせて43.0%が1人以下だった。AI活用の推進とAIガバナンス強化を同時に求められる中、限られた人員での対応が課題になっている。
なお、調査は2026年5月15日~17日にかけて、全国の20代以上の企業情報システム部門担当者を対象に、Webアンケート方式で実施した。回答者数は633人だった。
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