既存システム運用で「市場価値が下がると感じる」75.5% 深夜、休日対応の実態も浮上
NTTデータビジネスブレインズは、情シス実務担当者221人を対象にレガシーシステムの実態を調査した。担当システムの中に「可能な限り触りたくない」と感じるものがあるとの回答は84.7%に上り、現場負荷の大きさがうかがえる結果となった。
NTTデータビジネスブレインズは、レガシーシステムに関する調査結果を発表した。調査では、情報システム部門の担当者が日常的に向き合う既存システムの運用負荷や、人材面のリスクが浮き彫りになった。
属人化、休日対応、キャリア不安――レガシー運用が情シスに残す負荷
担当または関与するシステムの中に「可能な限り触りたくない」「改修要望が来ると憂鬱になる」と感じるものがあるかどうかを尋ねた設問では、84.7%が「ある」と回答した。レガシーシステムの運用で問題になりがちな“システムとドキュメントの整合性”についても、「ほぼ完全に乖離(かいり)している」が43.9%、「部分的に一致していない」が29.1%となり、実態とドキュメントのずれが多くの現場で生じていることがうかがえる。
運用体制の面では、属人化の深刻さも目立った。特定のベテラン担当者が急に退職した場合、どうなるかという設問については「一部のサブシステムやツールが回らなくなる恐れがある」が最も多く、59.8%だった。他にも、15.6%が「基幹システムを含む複数の重要システムが停止する恐れがある」と回答しており、現場が特定の担当者に依存している実態がうかがえる。
こうしたレガシーシステムの運用負荷や属人化の問題は、キャリア形成への不安にも結びついているようだ。既存システムの保守、運用業務を続けることでITエンジニアとしての市場価値が下がると「強く感じる」「やや感じる」とした回答は計75.5%に上った。
保守や障害対応に伴う休日出勤や深夜作業については、「月に4回以上」が14.9%、「月に1~3回程度」が53.0%で、一定頻度で対応している企業が多かった。自社のレガシーシステム対策については、「現場の努力でなんとか運用を回している」が41.7%で最多となり、対策が十分に進んでいる企業は限られる状況が示された。
なお、調査は全国の情シス実務担当者221人を対象に、2026年4月17日から18日にかけて実施された。
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