サプライチェーン評価制度、8割が投資増を考えるも阻む“予算と人手”の問題

調査によると、取引先から自社のセキュリティ対策状況について証明や報告を求められた経験がある担当者が85.1%に上る。一方で、SaaSやITツールの管理、アカウント運用には課題が残っており、2026年度末に運用開始予定のSCS評価制度への対応に向けた基盤整備の遅れが課題となっている。

 委託先や取引先を経由したサイバー攻撃が増加する中、企業には自社だけでなくサプライチェーン全体を視野に入れたセキュリティ対策の強化が求められている。こうした状況を受け、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、企業のセキュリティ対策状況を客観的に評価する「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」(SCS評価制度)の実施を進めており、2026年度末の運用開始を予定している。

 このような動きを背景に、人事・労務管理クラウドを提供するSmartHRは、SCS評価制度に関する企業の認知度やセキュリティ対策の実態を把握するための調査を実施し、その結果を公表した。

2026年末「SCS評価制度」始動、8割超が投資増額へ

 調査によると、取引先から自社のセキュリティ対策状況について証明や報告を求められた経験がある担当者は85.1%に達した。内訳は「頻繁に求められている」が15.3%、「数回求められたことがある」が33.3%、「1回だけ求められたことがある」が36.5%。

セキュリティ対策状況について報告を求められたことがあるか(出典:SmartHRの資料)

 一方で、こうした要請に対応するための基盤整備は十分とは言えない。

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