クラウド・生成AI導入の企業格差 全社展開を阻む要因は
クラウドと生成AI活用が進む一方で、全社展開にはなお壁がある。サーバーワークスの調査では、クラウドではコスト、生成AIではセキュリティへの懸念が強く、導入を広げる上での課題として浮かんだ。
サーバーワークスは、企業のクラウドと生成AI活用に関する調査結果を公表した。調査によると、クラウドの活用状況は「PoC」が40.0%で最も多く、「全社利用」が26.2%、「一部業務で利用」が25.5%で、「未導入」は8.4%だった。
生成AIの活用状況では、「一部業務で活用」が34.9%で最も多く、「PoC」が32.4%、「全社活用」が21.1%で、「未導入」は11.6%にとどまり、いずれも約9割が導入済み、または導入に向けて動いている状況だ。
クラウド・生成AIの活用に相関関係 全社展開には壁あり
一方で、活用の広がり方には差がある。生成AIを全社活用している企業の81%は、クラウドも全社利用していると回答した。反対に、生成AIがPoC段階にとどまる企業では、クラウドもPoC段階にあるケースが8割近くを占めた。発表によると、クラウド活用の進み具合と生成AI活用には相関がみられるという。
全社展開を阻む要因としては、クラウドと生成AI共に「コスト」と「セキュリティ」が上位に挙がった。クラウドが全社利用に至らない理由では「コスト」が62.1%で最多となり、「セキュリティ」が48.0%で続いた。これに対し、生成AIの全社活用が進まない理由では「セキュリティ」が55.8%で最も多く、「コスト」が46.1%だった。生成AIでは、費用面以上に情報管理や利用統制への不安が重く見られている構図だ。
投資意向を見ると、クラウドでは49.1%、生成AIでは51.3%が今後の投資拡大を予定している。さらに、生成AIへの投資拡大を見込む回答者の80.9%は、クラウドについても投資を増やす考えを示した。導入そのものは広がっているが、本格展開には基盤整備と運用面の課題が残っており、両者を切り離さずに進める企業が増えていることがうかがえる。
なお、本調査は2026年4月14~15日にインターネットで実施された。対象は、企業のシステム導入に関与し、クラウドおよび生成AIの状況を把握していると回答した275人だ。
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