AIで脱ブラックボックス コード解析とドキュメント自動生成の新サービス発表
SHIFTは、既存システムのソースコードをAIで解析し、仕様ドキュメントを継続的に更新する「SHIFT DQS for メンテナンスサポート」の提供を開始した。ブラックボックス化や属人化が進む保守・運用業務の標準化と自動化を目的とするものだ。
ソフトウェアテストや品質保証サービスを手掛けるSHIFTは、運用中システムの保守・運用高度化を支援する新ソリューション「SHIFT DQS for メンテナンスサポート」の提供開始を発表した。
レガシー化やブラックボックス化が進んだ既存システムに対し、AIによるソースコード解析とドキュメント自動生成を組み合わせることで、保守・運用に関する情報の可視化と継続的な最新化を実現するサービスだ。また、AIOps(Artificial Intelligence for IT Operations)の活用により運用業務の自動化・標準化を推進し、次世代型の運用体制の構築を支援する。
ベテランの退職で進む属人化とブラックボックス化
SHIFTはサービス提供の背景として、深刻化するIT人材不足に加え、ベテランエンジニアの退職によるナレッジ継承の断絶リスクを挙げる。多くの現場では、設計書や運用ドキュメントが十分に更新されないまま、特定の担当者の経験や知見に依存した保守運用が継続しており、その結果として運用体制の属人化やシステム全体のブラックボックス化が進行している。こうした状況は、障害対応の遅延や変更影響の把握困難化など、事業継続上のリスクにつながる課題とされている。
SHIFT DQS for メンテナンスサポートでは、SHIFTが既に保有する内部仕様および外部仕様を含む46種類のドキュメントを自動生成する技術を活用する。これにより、運用中システムのソースコードをAIが継続的に解析し、デプロイのたびに仕様情報を更新する仕組みを構築。従来の課題であったドキュメントの陳腐化を防ぎ、常に最新のシステム構造・仕様を参照できる情報基盤の維持を可能にする。
さらに、可視化されたシステム情報を活用し、AIが一次対応や異常兆候の検知を担うことで、運用業務の高度化と自動化を段階的に実現することを目指す。これにより、従来の人手中心の運用から、AIと協働する次世代SRE(Site Reliability Engineering)型の運用モデルへの移行を支援する。
導入プロセスは段階的に設計されており、まず無料トライアルによる部分的な解析から開始し、その後システム全体の可視化へと拡張する。最終的には、保守運用の標準化および自動化を経て、自律的に運用が最適化される体制の構築を目指すとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ニュースピックアップ
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
かんぽ生命が営業報告を50分→10分に AI時代に見直すべき「データ入力」の仕組み
-
2
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
-
3
M365 Copilot全庁展開で月2000時間削減 現場がAIを「使いたくなる」習慣化の仕組み
-
4
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
5
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
-
6
損保ジャパン、2万人の「Gemini活用」どう管理? 推進者が語る「リスク回避」の仕組み
-
7
「カスハラ対応」を個人に任せない 取手市がAIで変えた窓口業務
-
8
社員の「セキュリティ訓練」、他社はどの程度やっている? 気になる隣の実施状況
-
9
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
10
20年物の基幹システム刷新に、マクロミルがあえて「全てを変えない」と決めた理由
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー