Skypeは、ZoomやLINEに負けて消えたわけではなかった

死語となったIT用語の魂が集う「IT死語管理事務所」に、懐かしい着信音が鳴り響いた。その主は、かつてオンライン通話の代名詞だった「Skype」。ZoomやLINEに負けて消えた――多くの人はそう思っている。だが、その最期は少し違ったようだ。

 ここは、いつしか誰からも顧みられなくなったIT用語の魂がたどり着く「IT死語管理事務所」。ITの長い歴史の中で、消えゆく運命だった用語たちが「管理台帳」へまとめられていく。さて、本日到着する魂は……。

ケースNo.002「Skype」

死神管理人: PCから聞き覚えのある着信音が流れてくるが?

アンデッド管理人: ああ。本日到着予定の魂が、自分自身を使って通話を試みているようだ。遅刻の連絡かな?

死神管理人: 魂になってまでオンライン通話か。ずいぶん充実した人生、いや“用語”生だったようだな。

アンデッド管理人: その名は「Skype」。2025年5月5日をもって役目を終えたそうだ。

死神管理人: 俺も使っていたよ。それでは早速、「IT用語アカシックレコード」で、その長い用語生を確認しよう。

「IT用語アカシックレコード」とは、コンピュータの始祖・ENIACの誕生から現在、そして未来に至るまで、IT用語についてさまざまな事象が記録されているデータバンクなのだ!(民明書房「IT用語の爆誕と存亡」より)

Skypeは単に競争に敗れて消えたのか

 かつてオンライン通話の代名詞だったSkypeは、2025年にその役目を終えた。だが、Skypeは本当に、「Zoom」や「LINE」に負けて消えたのか。その歩みをたどると、勝者と敗者という物差しでは測れない、もう一つの結末が見えてくる。

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