IDC Japanによると、2007年上半期の出荷台数は前期比38.6%の成長率を記録しているブレードサーバ市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2007年上半期の国内ブレードサーバ出荷台数は2万3000台弱(サーバブレードの数)で、前期比38.6%の成長率を記録した。同時期のRISCサーバの出荷台数が1万4000台であること考えると、ブレードサーバは国内サーバ市場において着実に存在感を増しつつある。
ブレードサーバの市場形成は2002年の上半期のことだが、一部の例外を除き、毎期2桁成長を続けてきた。2006年下半期には大規模案件が少なく成長率を落としたものの、2007年上半期には大きく伸ばした。ブレードサーバはラックマウント型サーバの市場に食い込み、現在ではサーバ市場全体の中で約8%を占めるに至っている。
ブレードサーバの出荷台数についてベンダー別のシェアを見ると、2007年上半期では、NEC(25%)がトップシェアとなり、HP(23%)、IBM(22%)、日立(18%)の順で続いている。ブレードサーバの登場以来、IBMが市場をリードし、NECがそれに続いてきた。2006年以前は両社ともに3〜4割のシェアをもつ「2強」時代といえたが、2006年からHPと日立の台頭が著しく、ベンダー間の差は縮まり、「3強」または「4強」時代となってきた。
シェア順位は逆転しているが、1〜3位までの差は大規模案件が1つあれば入れ替わる程度の違いといえる。今後は中堅、中小規模の案件で各社が競うことになることが見込まれる。
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