2009年度のクライアント/サーバ型とWebアプリケーション型のパッケージを合わせたグループウェア市場(ASP型を除く)。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2009年度のクライアント/サーバ型とWebアプリケーション型のパッケージを合わせたグループウェア市場(ASP型を除く)は、数量が7万9500ライセンス、金額がライセンス料とサポート料を合わせて280億円であった。同市場は、もっぱら景気低迷による投資減退により、2008年秋から2009年夏にかけて顕著な低迷傾向を示していた。2009年夏以降は、一部業種で景気回復の兆しが見え始めたことなどから、市場縮小に歯止めがかかり回復傾向を示している。
2009年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーが30.4%を獲得した。また、数量ベースでは36.5%で2位であった。グループウェアに先鞭をつけた同社は圧倒的なインストールベースを誇ることから、これまで他のベンダーによるリプレース攻勢にさらされてきたが、高機能なカスタマイズによって業務システムに必要不可欠なツールとして活用する企業も多く、既存顧客の維持に成功している。
2008年度から2009年度にかけて同分野での投資が著しく抑制されてきた反動、あるいは西暦2000年問題を契機に入れ替えが進んだサーバシステムが2度目のリプレース時期を迎えるタイミングなどの要因から、2010年度の同市場は回復に向かっているものとみられている。
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