XPサポート終了に伴う買い替え需要で、前年比1.7%増と、6四半期ぶりのプラス成長となった同市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2013年第3四半期(7〜9月)の国内クライアントPC出荷台数は、379万台、前年同期比1.7%増と、2012年第1四半期(1〜3月)以来6四半期ぶりのプラス成長であった。ビジネス市場は259万台、同比21.3%増と、Windows XPサポート終了に伴う買い替え需要で高い成長率となった。家庭市場の出荷台数は120万台、同比24.6%減と、6四半期連続で前年同期比減と不振が慢性的。ビジネス市場向け出荷台数が家庭市場向けの2倍を超えた。
市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが26.4%、2位が20.0%、3位が11.1%、4位が11.0%、5位が10.7%であった。前期(2013年4〜6月)と上位5社の顔ぶれは変わらないが、前期5位のベンダーが3位へと順位を上げた。
1位/2位のベンダーはともに、家庭市場の不調をビジネス市場が下支えし、全体では、1位が微減、2位が10%弱の増となった。3位/5位のベンダーは、ビジネス市場が全体をけん引し、それぞれ16%以上、30%以上の増となった。
Windows XPサポート終了の特需はいわば需要の先食いで、特需が終わる2014年4月以降PCのビジネスをどのように組み立てるか、家庭市場やタブレットも含め、戦略を再度見直す必要があり、2014年はPCベンダーにとって大きな転換点になるであろうと分析されている。
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