2015年度は数量1万200台、金額88億円と見込まれた当該市場。通信キャリアや工場、文教などの需要を獲得する占有率1位ベンダーとは?
富士キメラ総研の調べによれば、2015年度の国内無線LANコントローラーの市場規模は、数量で1万200台、金額では88億円で、その内ハードウェアが84億円、ソフトウェアが4億円と見込まれる。
大学、病院、工場、倉庫、店舗、公共といった同一建物内や敷地内の複数の建物を移動するようなワークスタイルのユーザーから安定した需要を獲得している。従来ノートPCやハンディターミナルが端末の中心だったが、無線LANチップ搭載のスマートデバイスの普及に伴い、当該製品の需要が喚起されている。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーが35.2%で、通信キャリアやエンタープライズのオフィス、工場、文教などの需要を獲得し実績が拡大している。2位は27.3%で、大学/病院/流通業など大規模企業を中心とした需要を獲得している。
ホテル客室でのインターネット接続環境の充実や、教育のICT化を目的としたタブレット端末の需要が本格的に見込まれ、当該市場は順調な拡大が続くと想定されている。また、通信品質向上や運用負担軽減のニーズが高まっており、無線LAN機器からのリプレース需要も見込まれている。
製品形態別では、従来提供されているハードウェアの比率が圧倒的であるが、メーカー側がソフトウェア製品の提供を開始しており、今後徐々に比率が高まっていくと考えられている。
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