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データセンターだけじゃない、SDNが生きる分野KeyConductors(3/3 ページ)

» 2016年01月29日 10時00分 公開
[キーマンズネット]
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SouthSIDE SDNが解決するIoTの課題

 SouthSIDE SDNの応用範囲は一般的なエンタープライズネットワークだけでなく、学校や病院、自治体、スモールオフィスなど幅広いという。その次にアライドテレシスが視野に入れているのがIoTの分野だ。

 SDNとIoTの組み合わせに乗り出し始めたベンダーもあるが、「その多くはNorthSIDEで、解決できる問題は処理能力の向上など一部にすぎない。増加し続けるデバイスの運用管理や多種多様なデバイスのサポート、セキュリティ機能の提供、アプリケーションとの連携といった課題は、SouthSIDE SDNによってはじめて解決できる」と川北氏は述べ、この部分に向けてAMFとSES、分散プラットフォームを実現する「EtherGRID」を提供していくとした。

 既にアライドテレシスは米国で、IoT向けのソリューション「Envigilant」を提供している。これはテロ対策も視野に入れた統合監視ソリューションで、IPカメラの映像やガスなどの検出センサーを組み合わせ、オフィスや大型商業施設、公共交通機関などの安全を確保する手助けをする。サンフランシスコに本拠を置くアメリカンフットボールチーム、49’ersのホームスタジアムで採用されている他、スマートシティーの観点、さらには2020年の東京オリンピックを視野に入れ、問い合わせが増えているという。

IoTビジネスの取り組み IoTビジネスの取り組み

 川北氏は最後に、レッドオーシャンであるNorthSIDE SDNに対し、SouthSIDE SDNはブルーオーシャンであり、しかもエンタープライズだけでなくIoTも視野に入れると非常に大きな成長が期待できる市場だと説明。SouthSIDE SDN Exchangeを中核にエコシステムを形成し、グローバル展開にも取り組んでいくという。

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