レノボ・ジャパンがThinkPadの新製品発表会を開催。米国MIL規格をクリアするほどの堅牢(けんろう)性をもつThinkPadシリーズは、今回さらに剛性を高めた。
レノボ・ジャパンは2月8日、ThinkPadの新製品発表会を開催した。今回発表したのは、プレミアムモデル「ThinkPad X1シリーズ」から3製品、ユーザビリティを追求した主力モデルの4製品、企業向けのメインストリームノートPCの2製品の計9製品だ。
まず「レノボの目指すワークスタイル変革」について、レノボ・ジャパン専務執行役員の安田 稔氏が解説した。レノボは国内のPC市場で5年連続首位、グローバルでもPCのシェアにおいて4年連続で首位をキープするなど、国内外のユーザーから支持を受けている。ThinkPadは2017年で25周年を迎えるが、このような評価は発売当初から働き方改革に取り組み、生産性や作業効率を向上させることを目的にしてきた結果の現れだという。
現在では社会情勢の変化に伴い介護や育児などと仕事を両立させるために、テレワークという新しい働き方を実現させる企業が増えてきている。このようなワークスタイルの変化にレノボのPCは対応。「外出先で仕事をしたり、自宅で仕事をしたり、実家で介護をしながら仕事をするというケースも増えてくるでしょう。そういった新しい仕事環境をレノボはサポートしていきたいと考えています」と安田氏。新しい働き方を支えるツールとして、今回の新製品の開発が行われたことを説明した。
次にコマーシャル製品事業部 コマーシャルノートブック・タブレット担当の吉原敦子氏が新製品のプレゼンテーションを行った。最初に「ThinkPadは昔から“お客さまの成功を支えること”をゴールに考えてきました。米国MILスペックテストにパスした12項目の堅牢(けんろう)性があり、使いやすく、周辺機器との拡張性があること。このこだわりを大切に開発しています」と、ThinkPadの開発哲学について語った。
新製品においては、「変化に対応するためのイノベーション」「LTE搭載製品の拡充」「次世代の標準規格・ニーズへの対応」「管理性の向上」の4項目について新しく開発が行われた。その中でもワークスタイル変革に向けてレノボが特に提案したいのが、「14インチ製品の活用とマルチモード製品の活用」だと吉原氏はいう。
「ThinkPad X1 Carbon」は、14型の画面サイズながら、狭額縁化により13型のコンパクトな筐体サイズに収めた。また、バッテリー駆動時間も10時間から15時間へと長くなった。また、管理性を向上させるために何かPCで管理上のエラーが発生した場合、PCが独自のエラー音を発信し、それをスマートフォンの専用アプリに聞かせることによって、そのエラー内容が何かを識別するといった機能も新しく付与した。
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