最後に今後「人事管理システムに期待する機能」について聞いたところ、「操作性・安定性」65.4%、「セキュリティ」55.8%、「システム間連携やカスタマイズの柔軟さ」34.6%、「個人のスキル管理・能力把握に役立つツールや機能」33.1%、「サポート体制」26.0%と続く結果となった(図3)。
不満な点として挙げられていた「操作性」や「連携」に加えて、人事情報という極めて機微な情報を管理するため「セキュリティ」面での機能充実を期待する声も大きかった。その他、従業員の意欲やスキルを把握し、本人と組織にとっての最適配置を実現する「タレントマネジメント」機能にも期待が集まっているようだ。
労働人口の減少、グローバル化が進む日本では、企業では従業員1人当たりの生産性向上が喫緊の課題となっている。人事管理システムは、従業員の保持資格や職歴などのスキル情報に加え、採用から配置・教育・評価などの人材情報全てを蓄積し、能力を生かすための基礎となる。組織が総合的な競争力を高める上で、人事管理システムおよびその情報の活用力は、組織の重要な武器となるだろう。
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