次に文書管理ツールで「管理する文書・情報の分野」を尋ねた。
1位は「マニュアル・手順書」で70.3%、2位は「社内規定」で65.2%、3位は「議事録」で51.3%、4位は「設計書など」で35.4%、5位は「契約書」で41.8%と続いた(図3)。この傾向も前回調査より変わっていない。
それでは業務上作成されるこれらの文書や情報を管理する中で「課題と感じている点」はどこにあるのだろうか。多く寄せられた声を大別し、それぞれの理由についてフリーコメントを挙げて見てみよう。
特に「バージョン管理ができていない」「情報管理ルールが明確でない」といった声は、社内で文書や情報を管理できていない企業からよく聞かれる課題だ。管理文書の分野では「マニュアル・手順書」や「社内規定」が上位に挙がっていたが、これらの情報は確認したいときに確認できるスピードと情報の正確性が特に求められる分野である。
「更新前のマニュアルに沿って作業してしまった」「一世代前の社内規定に従って判断してしまった」など、情報のわずかな違いが大きな事件に発展したり業務効率の低下を招いたりすることもよくある話で、このあたりを意識した上でしっかりとした情報管理体制を構築する必要があろう。
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