ついに従来型携帯電話の出荷が「ゼロ」に。国産スマホメーカーの首位争いにも変化あり。2018年第1四半期シェアはどうなった。
IDC Japanの調査によれば、スマートフォンと従来型携帯電話を合計した国内携帯電話の2018年第1四半期(1〜3月)の出荷台数は、前年同期比9.2%増の971万台となった。従来型に分類される携帯電話の出荷台数は12万台だったが、これはキッズ向けモデルであり、通常の従来型携帯電話の出荷は今期ゼロとなった。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは48.8%でトップシェアを維持。出荷台数は前年同期比11.3%増だった。2位は15.6%で前年から順位を1つ上げた。3位は前年2位を抑えたベンダーで9.8%。4位は折りたたみ式のモデルなど従来型からの移行層に親しみやすいモデルを多く出荷し7.3%。5位は5.8%だった。スマートフォンのみでも順位は同様で、市場占有率も1位以下順に49.4%、15.8%、9.9%、7.4%、5.9%とほぼ同様の結果だった。
MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMロックフリーモデルは、34.2万台と前年同期の半数以下の出荷となった。市場全体に占める比率も3.5%と小さいが、MVNOユーザーの機種変更の選択肢という観点からも、今後の動向が注目される。
国内市場では、外資系である1位のベンダーの強さが際立つ他、海外で大きなシェアを持つその他の外資系ベンダーの存在感も増してきた。国内ベンダーの巻き返しが期待される。
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