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» 2019年04月19日 08時00分 公開

「RPAは高い、作る暇がない」の悲鳴――RPA女子が作るロボットパーツで解決

RPAのロボットを月額数万円でダウンロードして活用できるサービスが生まれた。RPAのハードルはどれだけ下がるのか?

[土肥正弘,ドキュメント工房]

 働き方改革を背景にRPA(Robotic Process Automation)に注目が集まり、導入企業が日々増えている。しかし同時に、RPA導入の壁や課題も明らかになってきた。RPAの導入障壁として挙げられるのが「RPAのスキルを持った人材がいない」「開発や運用のための費用やリソースが確保できない」といった問題だ。特に、中堅・中小企業では「ヒト・カネ・モノ」の不足が障壁となり、導入に二の足を踏むケースも少なくない。

 この状況に対し、RPAのロボットパーツを月額数万円でRPAのロボットパーツをアプリストアのようにダウンロードできるサービスが生まれた。既にこうしたサービスは幾つか存在するが、それらとは何が違うのか。企業のRPA開発はどう変化するのか。

Webダウンロードでロボットパーツが手に入る「BizRobo!マーケット」

 RPA導入に関心はあっても開発に不安がある中堅・中小企業は多い。そのニーズに応えRPAテクノロジーズとMAIA(マイア)が4月9日、多種のロボットパーツを提供し、開発や運用を「RPA女子」が担当あるいはサポートする「BizRobo!マーケット」が始動した。

RPAテクノロジーズ 代表取締役社長 大角暢之氏(右)、MAIA CEO 月田有香氏(左)

 RPAテクノロジーズの大角暢之代表取締役社長は、地方を含めた中小企業では、RPAによる業務効率化に大きな期待が寄せられる一方、本格導入には「RPAの活用方法や適用方法が分からない」「自社導入できる人材がいない」「運用できる人材がいない」という3つの壁があると指摘する。

 「BizRobo!マーケット」は、マーケットプレースを介して、ダウンロード後すぐに利用可能なロボットパーツとRPA女子によるサポートをバンドルして提供することで、RPAの開発や運用工数を軽減しようというものだ。さらに、販売代理店としてダイワボウ情報システムや富士ゼロックスと協業し、地方中小企業でもRPAの導入や構築に対応できる体制を整えるとする。

 サービス開始時は、約130のロボットパーツを用意する(図1)。中小企業で導入例の多い会計システム「奉行シリーズ」「PCA」「freee」に対応したロボットバーツに加え、ソフトの種類によらずExcelとの連携やファイルの操作などを実現する「共通部品」なども提供する。必要に応じて簡単なカスタマイズが必要なものもあるが、「パーツを利用することで、開発工数は大幅に低減する」と大角氏は説明。ロボパーツは、2019年12月までに1万パーツの提供を見込む。

 利用料金は、ロボットが月次に10個までダウンロードできる「ライトプラン」が月額2万5000円、20個までダウンロードできる「スタンダードプラン」が月額5万円、30個までダウンロードできる「プレミアムプラン」が月額7万円だ。なお、スタンダードプランとプレミアムプランは、それぞれRPA女子によるサポートが含まれる。

図1 3種の会計システムに対応したロボットパーツと共通部品の例
図2 「BizRobo! マーケット」の利用料金※「チケット」はサポート要請への対応回数

RPA女子って誰?

 マーケットプレースで提供されるロボットパーツは、「RPA女子」が開発する。RPA女子は、企業のRPA開発や運用サポートをリモートや時短勤務の体制で請け負うRPAの技術者だ。

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