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» 2021年12月16日 14時00分 公開

iPaaS(Integration Platform as a Service)の利用状況(2021)/前編

近年、「iPaaS」(Integration Platform as a Service)という用語を頻繁に耳にするようになった。システム連携のコストや工数削減を実現するものとして、また業務自動化のあらたな一手として期待を集めているiPaaSの現在地をさぐる。

[キーマンズネット]

 キーマンズネットは2021年11月19日〜12月11日にわたり、「iPaaS(Integration Platform as a Service)の利用状況」に関するアンケートを実施した。iPaaSとは、オンプレミスやクラウドの別を問わず、複数のシステムの統合に必要な各種機能を提供するクラウドサービスを指す。

 近年、「iPaaS」という用語を頻繁に耳にするようになった。その背景にはSaaSとSaaS、あるいは既存のオンプレミスシステムとSaaSを連携させたいというニーズの高まりがあるようだ。iPaaSは、これらのシステム連携に必要なデータの抽出や加工の機能をクラウドサービスとして利用できること、さらにローコードでの開発が可能であることから、システム連携のコストや工数の削減、難しさの解消が期待されている。

 米国では既に導入が進むiPaaSだが、日本ではどれほど認知されているのか。前編となる本稿では、導入率や認知度、期待する効果などを明らかにする。

増加するSaaS利用のウラで複雑化する業務プロセス

 コロナ禍を機に業務のオンライン化が進み、SaaSの利用が拡大した。場所を選ばず働ける環境が整いつつある一方で、業務プロセスにまつわる新たな課題が発生している。近年のシステム環境の変化によって発生した業務プロセスの課題を聞いたところ、「基幹システムのデータとSaaSのデータを機動的に連携できない」(49.2%)、「刷新できないレガシーアプリケーションが数多くあり、UXや生産性が低下している」(25.9%)、「SaaSの導入が進んだことで、アプリケーションが乱立して業務プロセスが複雑化している」(23.0%)という順に課題が挙がった(図1)。

 企業規模別に回答を見ると、1001人以上の大企業では57.4%が「基幹システムのデータとSaaSのデータを機動的に連携できない」ことを問題視している。比較的規模の大きい企業においては基幹システムに蓄積してきたデータとSaaSのデータを機動的に連携させてタイムリーな事業運営やサービス開発につなげたいとするニーズが高まっているが、API化されていない基幹システムを連携させるための工数やコスト、技術的な難しさが壁になっているという話も聞く。

図1:SaaS普及による業務プロセス上での課題

海外では導入が進むiPaaS、日本の認知度は?

上記の課題に対し、iPaaSは複数システムの統合に必要な機能を提供するクラウドサービスとして解決の糸口を提供する。主に欧米を中心に利用が進んできたが、日本での利用状況はどうか。

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