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「スマートフォン」シェア(2021年第4四半期)

IDC Japanは、従来型携帯電話とスマートフォンの2021年第4四半期の国内出荷台数を発表した。調査から、かねてより懸念されていた部材不足の深刻化が分かる。

» 2022年03月15日 07時00分 公開
[キーマンズネット]

 IDC Japanは2022年3月7日、2021年第2四半期(9〜12月)における従来型携帯電話とスマートフォンの国内出荷台数を発表した。スマートフォンのシェアをベンダー別に見ると、トップのベンダーは前年同期から1.1ポイント減の52.1%だった。次いで、2位が9.7%、3位が9.2%、4位が6.7%、5位が6.3%だった。

部材不足が深刻化、今後の影響は?

 スマートフォンの出荷台数をOS別に見ると、特にiOSにおいて当初の想定を下回る結果が顕著だ。

 iOSは対前年同期比12.6ポイント減の526万台、Androidは、同8.4ポイント減の484万台。特にiOSは、新製品「iPhone 13」の売れ行きが前年の「iPhone 12」よりも低調だった。

 出荷台数減はいずれも、SoC(System on Chip)やディスプレイなどの部材不足による生産の減速が影響している。従来型携帯電話機とスマートフォンを合計した出荷台数は対前年同期比10.6ポイント減の1022万台、スマートフォンは同10.6ポイント減の1010万台だった。

 IDC JapanでPC、携帯端末&クライアントソリューションのマーケットアナリストを務める井辺将史氏は「2021年第4四半期は、以前から懸念されていた部材不足が顕在化し、各ベンダーの出荷に大きな影響を与えた。この部材不足による影響は2022第1四半期も続くと見込まれる。携帯電話事業者は部材不足による製品供給の停滞を懸念して仕入れ量を増やしているため、部材不足が解消された後のリバウンド需要も期待できないだろう」と述べている。

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