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» 2022年05月26日 07時00分 公開

人事管理ツールの導入状況(2022年)/前編

人事管理、従業員育成システムの「導入状況」や「利用形態」「導入のきっかけ」「満足度」などを調査した。実際に使っているツールの名前も挙げてもらった上で満足度などの利用実態を調べ、各人事システムの利用形態に関する回答を分析したところ、ある傾向が明らかとなった。

[キーマンズネット]

 キーマンズネットは2022年4月22日〜5月13日にわたり「人事管理、従業員育成ツール」に関するアンケートを実施した。全回答者数275人のうち情報システム部門が34.2%、営業/営業企画・販売/販売促進部門が14.9%、製造・生産部門が13.5%、総務・人事部門が6.5%と続く内訳であった。

育成が難しい、評価に不満……従業員たちのホンネ

 はじめに、人事システムの導入状況を調査するに当たり、現在の人事課題を確かめるため、回答者からここ2年における自社の人事の課題を聞いた。「従業員の育成が難しくなった」(39.3%)、「スキルや業績が正当に評価されていない」(33.5%)、「従業員のモチベーションが低下した」(28.4%)が上位の結果となった(図1)。個人の業績評価や配置が最適でないことへの不満や目標設定、新入社員の定着といった課題も一定数票を集めたことから、現状を改善する必要性が感じられる。

図1 ここ2年間の自社の人事課題

人事システムに多い「自社開発」の落とし穴 同僚に給料丸見え?

 次に自社での人事管理、従業員育成システムの導入有無を聞いたところ「導入している」(43.3%)、「既に導入しており、追加で新規に導入予定」(4.0%)を含め47.3%が導入済みで、「導入しておらず、導入予定もない」(45.5%)とほぼ二分する結果となった(図2)。2021年2月に実施した同様の調査では導入済みが36.1%、リプレースを含め導入予定が13.2%だったことから、導入予定企業での導入が完了したこともあり、約1年で11.2ポイントと大きく増加する結果になった。

図2 人事システムの導入状況

 利用されているツール例としてはクラウド型のタレントマネジメントツールの「タレントパレット」や、比較的大企業向けに人事給与や勤怠管理、タレントマネジメントなどを総合管理できるERP・人事管理システムの「COMPANY」「SAP SuccessFactors」「Oracle Cloud HCM」などが挙げられた。

製品ジャンル別利用形態 SaaS利用と自社開発が拮抗

 人事システムに関する製品を5ジャンルに分類して利用形態を聞いたところ、「オンライン研修」や「タレントマネジメントツール」では、SaaS(Software as a Service)もしくは自社開発のどちらかに偏る傾向にあり拮抗している様子が見て取れる(図3)。

図3 人事システム製品5ジャンル別の導入状況

 選定の際は、自社に特化した目標管理や育成方法に柔軟に対応できるなどのカスタマイズ性や導入、運用コストなどから自社状況に合わせた選択がされている。例えば自社開発では、ERPパッケージの機能を組み合わせたりオープンソースを利用するなどの工夫をすれば、比較的安価に自社方針に沿ったシステムが構築できる。反対にSaaSでは、導入や運用の手間の軽減や勤怠管理や給与計算など他ツールとの連携が容易にできるなどの利点が挙げられる。一点、ここで気を付けておくべきは人事システムの自社開発には"看過できない落とし穴"が潜んでいるということだ。

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