仕事でChatGPTなどの生成AIを「使用している」20代のビジネスパーソンの割合が調査で判明した。デジタル活用に長けていると評価されることの多い世代の意外な利用実態とは。
生成AIの業務での利用が本格化する中、実際に誰がどのような業務で使っているのか。
就職情報を提供している学情は、20代向け転職サイト内Webメディアの来訪者を対象として生成AIの利用に関するアンケート調査を実施した(調査期間:2025年1月6〜19日。有効回答数:245件)。同社は調査の目的を「デジタル活用に長け、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する傾向がある20代のビジネスパーソンが生成AIをどのように捉えているかを把握するため」としている。
同調査によると、仕事や業務でChatGPTなどの生成AIを「使用している」と回答した20代は22.9%だった。
キーマンズネットが実施した読者調査によると、生成AIサービスを利用している回答者(世代を問わず)の割合は27.4%だった。
調査を実施した組織だけでなく調査時期も異なるため単純には比較できないが、学情の調査で判明した20代の利用率を「高い」と評価することは難しいだろう。
学情調査によると、生成AIの利用場面としては「文章生成」(76.8%)が最多で、「アイデア出し」(42.9%)、「情報検索」(26.8%)が続いた。
具体的な使用例としては、「電子メールの文章や資料を添削してもらい、ミスの防止につなげている」「生成AIを使うと、プログラミングが効率的にできる」「インターネット検索でうまく情報収集できない時にも、生成AIに質問すると分かりやすく答えてくれる」といった声が挙がった。
現在生成AIツールを業務で「使用していない」と回答した20代のうち、今後「使用したい」と回答した割合は31.7%、「どちらかといえば使用したい」は36.5%となり、合わせて約7割が業務での使用を希望していることが分かった。
使用する目的としては、「会議の議事録や資料作成に活用し、業務を効率化したい」「定型業務にかけている時間を短縮し、重要な業務に時間を割きたい」といった、業務効率化に伴って生まれた時間によって重要な業務に注力したいという希望がうかがえた。
仕事に先行してプライベートでは既に利用している回答者もおり、「仕事以外では使用したことがあり、思っていたよりも精度が高く便利だと感じた」といった声も挙がった。
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