ヌーラボは、AI活用のワークフロー自動化ツール「Nulab Flowbase」の提供を開始した。Backlogの蓄積データを基盤に業務設計や実行、可視化、改善を支援し、属人化の解消と生産性向上を図る。
ヌーラボは2026年6月16日に、AI活用のワークフロー自動化ツール「Nulab Flowbase」の提供を開始した。初回提供分はプロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」のプレミアムプランおよびプラチナプランの契約者が対象で、無償で利用できる。今後は機能拡張を進め、2027年を目標に一般提供を開始する計画だ。
企業ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが広がるものの、特定担当者の経験や記憶に依存する業務運営は依然として課題となっている。担当者の異動や退職に伴う引き継ぎ負担、進捗(しんちょく)確認などの管理業務が組織全体の生産性低下につながるケースも少なくない。
ヌーラボは2004年の創業以来、Backlogを通じてプロジェクト管理を支援してきた。同社は20年以上にわたり蓄積した業務ナレッジデータを活用し、新たな業務基盤としてNulab Flowbaseを開発した。
Nulab Flowbaseは、AIとの対話を通じて業務プロセスの設計や実行、可視化、改善を支援するサービスだ。組織内に蓄積された知識や運用情報を活用し、個人依存の業務フローを再現可能な仕組みへ転換する役割を担う。
主な機能の一つがワークフロー設計支援だ。Backlogに蓄積された情報を基にAIが業務の流れを分析し、ワークフローのひな型を自動生成する。利用者はチャット形式でAIと対話することで業務プロセスを設計できる。作成したフローはBacklogと連携し、課題登録や担当者設定などを自動で実施する。
自動実行機能も備える。スケジュール設定や前工程の完了を契機として次工程の課題を生成し、担当者へ通知する。進捗確認や個別連絡などの管理負担を軽減し、人手による介在を減らした業務運用を支援する。
可視化機能では各工程の担当者や完了状況、停滞箇所を一覧で確認できる。業務の流れを把握しやすくし、ボトルネックの発見や改善活動に活用できる。
同社によると、現場では「担当者しか知らない業務」「読まれない手順書」「現場とIT部門の連携不足」といった課題が残っているという。Nulab Flowbaseは、AIを活用して現場の知識や判断基準をワークフロー化し、定型業務の自動生成や工程管理を可能にすることで、こうした問題の解消を目指す。
活用例としては、管理や人事、経理部門における月次業務の通知、経営企画やマーケティング部門での複数部署を横断するレポート作成業務の集約、カスタマーサクセス部門での多段階業務の引き継ぎ自動化などを挙げている。
料金面においては、Backlogのプレミアムプランおよびプラチナプラン利用者に対し、ユーザー数無制限、タスク数無制限の形で提供する。AI利用量には月間上限を設ける。有料プランについては、業務プロセスの可視化や改善機能を強化した内容で提供する予定だ。
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