HCIで「そもそもやりたかったこと」「諦めたくないこと」を実現する方法:導入断念企業があらためて注目するのには理由がある
HCIは「メリットに注目して評価したが、トレードオフが多過ぎて導入を断念した」という企業が案外と多い。そんな一度諦めた企業が食指を動かす製品が登場したという。
管理性を劇的に高められるストレージ基盤として注目を集めるハイバーコンバージドインフラ(HCI)。従来型の3層アーキテクチャと異なり、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)を使って、サーバ、ネットワーク、ストレージを融合することが大きな特徴だ。
管理者は、3層アーキテクチャにまつわるHBAやNIC、LUNなどのストレージ管理やネットワーク管理の手間から解放され、純粋に業務のワークロードを管理すればよくなる。エンジニア不足が深刻化し、限られたリソースでITシステムに対応しなければならない状況の中、HCIは救いの手として期待されている。
しかし、HCIに関心を持ちながら導入を見送った企業から聞こえてくるのは「かゆいところに手が届かない」という声だ。確かに管理はシンプルになり、スケーラビリティもある。だが、パフォーマンスや柔軟性といった3層アーキテクチャのメリットまで失われてしまう、と評価されている。
このような中、「一般的なHCIは利便性と引き換えにブラックボックスが存在することが多く、ユーザーの自由を奪う」と指摘するベンダーが出現、「過去、HCI導入を諦めた企業から評価を受けることが多い」というユニークなHCIを発表して注目を集めている。面白いのは、既存HCIの「ここがダメ」という点を、定義にとらわれずに解決している点だ。
各社から多種多様なHCI製品が登場する中、満を持して登場した後発のHCIは、「新世代HCI」ともいうべき特徴を備えている。ポイントはHCIの本来あるべき「目的」と手段の整理にあるという。その真意を取材した。
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