生成AI停止で「業務に影響」6割超 年代別で依存意識に差も
サイバーセキュリティクラウドは業務で生成AIを使う会社員360人を調査した。6割超が利用停止時の業務影響を認め、半数は業務判断で上司や社内関係者より生成AIの提案を参照した経験があるという。
サイバーセキュリティクラウドは2026年6月18日、業務で生成AIを利用する会社員360人を対象に実施した「生成AI利用実態調査2026―生成AI利用依存傾向―」の結果を公表した。調査において、生成AIの利用定着や依存意識、業務判断への影響などが明らかとなった。
生成AI停止で「業務に影響」65.3% 半数は「上司よりAIを参照」
調査によると、生成AIが突然利用できなくなった場合の業務影響について、「業務がほぼ止まる」と回答した割合は3.6%、「大きく影響する」は24.7%、「やや影響する」は36.9%となった。これらを合計した「業務に影響がある」は65.3%に達した。「あまり影響しない」は26.4%、「まったく影響しない」は8.3%だった。
生成AIへの依存意識については、「非常にそう思う」が12.2%、「ややそう思う」が31.4%で、合計43.6%が自身を生成AIに依存していると認識していた。「あまりそう思わない」は40.6%、「まったくそう思わない」は15.8%だった。年代別の依存意識では「20代」が50.5%、「30代」が48.1%、「40代」が40.6%、「50代」が38.7%となり、年齢が高くなるほど割合が低下した。
利用頻度の調査では「毎日利用している」と回答した割合が「20代」で46.2%となった。「30代」は40.5%、「40代」は32.3%、「50代」は30.7%だった。全体では37.5%に当たる135人が毎日利用していた。
業務上の判断において、上司や社内の人間より生成AIの提案を参考にした経験を尋ねた設問では「よくある」が11.1%、「時々ある」が38.9%となり、合計50.0%が経験ありと回答した。「あまりない」は32.2%、「まったくない」は17.8%だった。
生成AIが利用できなくなった場合の業務遂行への不安も調査した。不安を感じる割合は、「コーディング」が62.8%でトップとなった。続いて「アイデア出し」(56.6%)、「データ整理や分析」(55.2%)、「要約・議事録作成」(52.7%)となり、4項目で半数を超えた。「情報収集・調査」は45.8%、「資料・企画書作成」は42.2%、「メール作成」は25.9%だった。
サイバーセキュリティクラウドは、生成AIが業務効率化ツールの枠を超え、業務遂行を支える基盤として定着しつつあるとの見方を示した。半数が業務判断の参考先として生成AIを活用した経験を持つ点も確認された。
その反面、企業が把握していない生成AI利用や情報漏えいリスクを伴う「シャドーAI」の課題も指摘した。企業の許可や管理を受けていない生成AIツールを従業員が独自判断で業務利用するケースへの対応として、利用実態の把握や利用規定の整備、管理統制を含むAIガバナンス構築の必要性を挙げた。
なお、調査は6月2~4日にインターネットで実施された。調査主体はサイバーセキュリティクラウド、実査委託先は楽天インサイト。有効回答数は360人で、対象は業務で生成AIを利用している会社員だ。
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