ETLの基本機能とは?
ETLツールの提供する機能は、主に以下の5つが挙げられる。
●抽出機能(Extract)
統合すべきデータを管理している各種データベースやファイルにアクセスし、データを抽出する機能。
●変換機能(Transform)
複数のデータソースから抽出して集めたデータを統合し、必要なコード変換や変更、加工処理をデータ定義に沿って行う機能。
●クレンジング機能
基幹系データの持つ参照整合性エラーなどを修正して、データウエアハウスへのロードを可能にする機能。
●ロード機能(Loading)
変換、加工を終えたデータをデータウエアハウスに流し込む機能。
●自動化機能(Automation)
完成したETL処理を基幹システムの運用と同期して自動化する機能。
ETLの導入メリットとは?
ETLツールの導入メリットとしては、主に次の6つが挙げられる。
●大量データの変換処理を高速に行うことができる。
●よりリアルタイムに近い形で、データ鮮度を維持したBIを実現することが可能となる。
●新規アプリケーションシステムの構築時、旧システムの膨大なデータを変換/移行する処理の効率化を図り、さらに投下するコストもより低く抑えることができる。
●新旧システムの平行稼働期間におけるデータ同期の仕組みを提供することもできる。
●複数のシステムからデータをクレンジングして統合することが簡単にできるようになり、マスタデータ管理の構築を支援することができる。
●業務オペレーションにより随時更新されるマスタデータを関連システムと同期させる仕組みも、提供することができる。