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» 2022年07月29日 07時00分 公開

あるツールをExcelマクロ代わりに使ったらDXが進んだ話

現代企業にとって共通の課題となるのが「デジタルトランスフォーメーション」。その文脈でRPAやAIなどといった技術の活用が語られるが、取材で聞いた企業では、RPAやAIでもないあるツールがDXを支える主力ツールになっているという。

[キーマンズネット]

 われわれは日々の生活のさまざまなシーンでデジタルの恩恵を受けている。例えば、Amazonの音声アシスタントに「Alexa、部屋の電気を付けて」とお願いすればさっと明かりが灯り、自宅に近づくと自動的にエアコンがオンになり自宅に戻った頃には快適な温度になっている。外出時にお掃除ロボットをセットしておけば、センサーによってソファなどの障害物を認識しながら部屋を掃除してくれる。買い物だって、ネットでほとんどが完結する。筆者は料理が趣味のため「Uber Eats」を利用する機会はないが、オンラインで注文すれば食事も配達してくれる。このように、デジタルの力によって日々の生活は快適になった。至れり尽くせり、まさにデジタル万歳である。

現代企業共通の課題「DX」、使われるツールは企業それぞれ

 こうしたデジタル化の波を受け、企業も否応なくデジタル化を推進して業務やビジネスの変革が急務となっている。そう、まさにバズワード化したDX(デジタルトランスフォーメーション)の世界だ。

 ITベンダーはDXを前に進めようとする企業の期待に応えるためにさまざまなソリューションを提供するが、それを利用する企業側とは相当な温度差がある。紙の業務をデジタル化し、業務フローを大きく変革したと声高らかにアピールする企業もあれば、自社の事業をデジタルの力で変革するために日々奮闘する企業もあり、各社のレベルには相当の違いがある。それでも、デジタル技術を駆使して業務改善や顧客サービスの向上を図ろうとする企業の活動は、新たな時代への扉を開いている証左である。

 メディアにいるわれわれもDXの取り組みに関して取材する機会が増えたが、取り組みや手法は企業文化や風土、組織など環境の違いによってさまざまだ。特に興味深いのはDXを実現するために使われるツールやサービスが企業によって異なる点だ。

 グループウェアや、業務の自動化・省力化に役立つRPA(Robotic Process Automation)やAI(人工知能)、IT部門に頼らずとも現場主導の業務改善に役立つノーコード・ローコードツールなど、企業は自社の業務環境に応じてさまざまなツールを駆使している。これまでのコミュニケーションのありようを変革するという意味では、「Slack」などの情報共有ツールをDXを実現するツールとして捉えている企業もある。AIとコミュニケーションを組み合わせたチャットbotなども、顧客サービスのみならず社内の業務支援のためのツールとして広がりつつある。

DX推進を託したのはAIでもRPAでもない、あのツール

 ある企業に話を聞いたところ、あるツールを駆使してDXを目指しているという話を耳にした。

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