暗号化の基本機能とは?
HDD暗号化ソフトをPCにインストールすると、セクタ単位でハードディスクの暗号化が自動実行され、メモリに常駐している暗号化ドライバがバックグラウンドで高速に暗号化と復号化の処理を行うようになる。アプリケーションはすべて復号化された状態でデータを取り扱うが、操作などへの影響はなく、導入前とまったく同じようにアプリケーションを操作できる。暗号化されたPCを利用する際には、ID/パスワードによる起動時認証、あるいはUSBトークンやICカード、生体認証などの認証デバイスを使用することもある。ロックアウトを設定できる場合は、認証失敗が指定回数に達すると、アカウントがロックされ、管理者の権限なしには解除することが不可能になる。
暗号化の導入メリットとは?
HDD暗号化ソフトの導入メリットとしては、第三者が勝手にPCを起動できないようにしたり、第三者にディスクの中のファイル名が分からないようにできることなどが挙げられる。そのほか、PCからハードディスクを取り出されてもデータ解析ができないようにしたり、ハードディスクの中に暗号化し忘れたデータが存在しないようにすることで、クライアントPCの紛失・盗難に遭った場合でも、情報漏洩を回避できるようにしている。