IT導入完全ガイド
大企業も利用する「マネージドセキュリティサービス(MSS)」とは?(2/5 ページ)
なぜいまMSSが求められるのか
MSSが特に注目される最大の理由には、サイバー攻撃が日増しに巧妙化していることと、脅威を低減するために有効なセキュリティ対策を施せる人材を企業側で確保するのが難しいことの2つが挙げられる。
最近取り沙汰される脅威は、CMS(コンテンツマネジメントシステム)やWebアプリケーションフレームワークなどミドルウェアの脆弱(ぜいじゃく)性を突いたWebサイトの改ざんや、ユーザーがWebページを閲覧しただけでマルウェアに感染してしまうドライブバイダウンロード(DBD)攻撃、OpenSSLの脆弱性を悪用した攻撃などがある。
ミドルウェアを狙った攻撃では特に「Apache Struts 2」の脆弱性を悪用した攻撃が目立つ。日本IBMの「2013年下半期 Tokyo SOC情報分析レポート」によると、この攻撃の検知件数は、2013年上半期には3万425件だったのが下半期には6万8527件になるなど、実に2.3倍も増加した。
攻撃は、Apache Struts2に存在するリモートから任意のコマンドが実行可能な脆弱性(CVE-2010-1870、CVE-2013-2251など)を悪用するものだ。最近では、国内の眼鏡販売サイトでこの脆弱性を突いた不正アクセス事件が起きたことで特に知られるようになった。被害を受けた企業は顧客の個人情報などが漏えいした可能性があると発表した。
調査結果では、ドライブバイダウンロード攻撃も2013年下半期には2012年下半期比で2倍に増加した。これは、あらかじめ一般のWebサイトを改ざんし、それを閲覧したユーザーを自動的に攻撃サーバに接続させ、クライアントPCの脆弱性を悪用してマルウェアに感染させるものだ。
攻撃の「成功率」が高いことも特徴だ。2013年の攻撃成功率は12.8%となり、約8台に1台のPCが感染した状態が続いているのである。
また、OpenSSLの脆弱性を悪用した攻撃を受けると、メモリに格納されている秘密鍵やパスワードが盗まれる可能性がある。サーバやアクセスログに攻撃の痕跡が残らないため、情報漏えいなどの甚大な被害を受けてもなかなか発見されずに放置されてしまうリスクがある。
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