IT導入完全ガイド
アプリケーション仮想化の実力、IE8サポート終了の「延命策」としても注目(4/4 ページ)
ここからは、アプリケーション仮想化についての最新動向を紹介しよう。
新たなアプリケーション配信手法
最近では、アプリケーション仮想化を用いて仮想デスクトップを展開した際に、リアルタイムにアプリケーションを配信する技術が登場している。一般的には、仮想デスクトップ上から直接インストーラーを起動したり、アプリケーションをインストールしたマスターイメージをサーバ側で用意して展開したりすることでアプリケーションが利用できるようになるが、仮想マシンのファイルを仮想デスクトップにアタッチするだけでリアルタイムに反映できるような仕組みが提供されている。
VMwareが提供している「APP Volumes」と呼ばれる仕組みだ。配信するアプリケーションのファイルなどが保存されているコンテナである「AppStack」がVMDKファイルとして構成され、既に稼働している仮想マシンにこのコンテナをアタッチするだけで、仮想デスクトップ上ですぐに利用できるようになる。アプリケーションの配布などライフサイクル管理を容易にしてくれるソリューションだ。
画面転送を実現する「プロトコル」の新たな機能
アプリケーション仮想化を利用する場合、サーバ側で動作した結果を画面転送する方式を紹介したが、その快適なユーザー体験を可能にしているのが画面転送プロトコルだ。具体的にはシトリックスであれば「ICAプロトコル」、VMwareであれば「PCoIPプロトコル」がそれに該当するが、プロトコル自体もモバイルなど十分に帯域の確保できないデバイスへの快適な環境を提供する機能が強化されている。
例えば、シトリックスではICAプロトコルの中にある32個のサブチャネルが独立した役割を持っているが、画面転送部分はこれまで「DCR」「Thinwire」の2つが担っていた。そこで新たに登場したのが「Framehawk」と呼ばれるサブチャネルで、ネットワーク環境が悪い条件下であっても快適なユーザー体験を可能にするテクノロジーだ。この技術は2014年1月にFramehawk社を買収したことで機能が実装されたものだ。機能としては見えにくい部分ではあるが、プロトコルレベルでの進化も続いている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT導入完全ガイド
注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Windowsを使い続けるのは正解か? 「Linux化」というモダナイズのもう一つの選択肢
-
2
「Gemini Notebook」で利用者10倍 シニア社員をAIヘビーユーザーにした首都高の考え
-
3
スクエニ開発陣が「ドラゴンクエストX」の世界観を守るのに「Gemini」が必要だったワケ
-
4
「新しいOutlook」って使ってる? 移行で変わるメール誤送信対策
-
5
できる人ほど教える時間がない AIは暗黙知の夢を見るか
-
6
企業買収を20年以上続ける「Infor」 9つのERPを製品表でチェック
-
7
舞鶴市「脱Windows」で6億円削減 1人1日82分を時短したGoogleツールの使い方
-
8
SCS評価制度、我が社はどこに気を付けたらいいの? 乗り遅れないためのポイント解説
-
9
製造業の73%が「生成AIに仕事を頼みたいのに頼めない」理由とは
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー