「IT資産管理ツール」の基本機能を1990年代後半のITの歴史から学ぶ

今や「セキュリティツールなのか」と思うほどにさまざまな機能を有すIT資産管理ツール。発展の歴史を、ITの歴史に沿いながら紹介する。

 「資産管理」という言葉から一般的に連想されるのは企業の財産としての「モノ」を整理して台帳化する業務なのではないだろうか。しかし「IT資産管理ツール」はIT資産の台帳づくりの領域を大きく超えて、セキュリティとコンプライアンス、ひいてはITガバナンスの強化に貢献する道具として認識されている。

 その機能は年々強化され、現在では統合セキュリティ管理ツールとして活用可能なツールに成長してきた。今回は、現在までのIT資産管理ツールにおける機能の強化状況を、企業ニーズの変遷を振り返りながら紹介する。

【1990年代後半】PC増加による運用管理工数増加への対応、TCO削減

 「社内のクライアントPCが何台あるのか分からない」。そんな声が聞かれだしたのは1990年代、特にWindows95以降のPC1人1台利用が一般的になった頃のこと。社内に急速に普及したPCは業務効率を大きく進歩させ、同時期以降に本格化したインターネット普及はメールをコミュニケーションの中心に導き、ITの世界が大きく動き出した。そこで課題になったのがPC運用管理コストの増大だ。

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