社員3000人にiPhoneを配った会社のセキュリティ(2/4 ページ)
iTunes、iCloudは使用不可、日本キャタピラー流AirWatchの使い方
AirWatch導入の背景として安藤氏は、従業員のモバイルデバイス使用に伴い、セキュリティリスクが増大したこと、デバイス管理の工数が増加したこと、そして相反してユーザーの利便性が落ちたことを挙げた。
日本キャタピラーは建設機械の新車や中古車の販売とレンタルに加え、プロダクトサポートを主力事業とする企業である。セールス、メカニック、内勤の3つの職種の従業員が就業する同社では、2014年からセールス担当者向けにiPadを700台、全就業者に対してiPhoneを3000台貸与し、新しい営業スタイルや業務効率化を推進した。
図2が、同社におけるモバイルデバイスの活用シーンだ。全従業員に共通して、会社メールの使用や、勤怠入力、各種アプリの使用といった使い方がなされている。職種別ではセールス担当者が顧客を訪問した際、その場でCRMに情報を入力すること、顧客に対してタブレットを介してプレゼン・製品教育などを行うことにモバイルデバイスを活用しているという。メカニックすなわち技術者は、メンテナンス情報の入力といったシーンで使用している。
AirWatch導入の前は、MDMツールでの管理を行っていたというが、具体的にどのような課題があったのか。図3は、同社が抱えていた課題を一覧で示している。セキュリティリスクの点では、不適切なアプリの利用やサイト閲覧によるウイルス感染の脅威に加え、MDMから従業員が勝手にデバイスを除外することで紛失時の対応がとれないなどの課題があったと安藤氏は話す。
また、デバイスの管理工数に関しては、間違えたパスコードを複数回入力することによってデバイスが初期化される設定をしていたため、その度に再キッティングの工数がかかっていたこと、初期化時にユーザーへのフォローの手間があること、また管理者がデバイスの情報を取得する際に表示の遅延が起こるなどの問題があった。加えてデバイスが初期化されると、復旧までユーザーがデバイスを使えずに不自由な状態に陥るため、利便性の低下を招いていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
事例で学ぶ! 業務改善のヒント
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Windowsを使い続けるのは正解か? 「Linux化」というモダナイズのもう一つの選択肢
-
2
「Gemini Notebook」で利用者10倍 シニア社員をAIヘビーユーザーにした首都高の考え
-
3
スクエニ開発陣が「ドラゴンクエストX」の世界観を守るのに「Gemini」が必要だったワケ
-
4
ニンテンドーシステムズ開発者が明かす、通信「低遅延・安定運用」のコツ【事例集】
-
5
グループウェアの導入状況(2018年)/前編
-
6
Switch 2は「12人通話」でもなぜ軽い? 新機能「ゲームチャット」超低遅延の秘密
-
7
「新しいOutlook」って使ってる? 移行で変わるメール誤送信対策
-
8
スウェーデン発、AI議事録Klangが日本上陸 無料で文字起こし無制限
-
9
ランサムウェア対策の3ステップ AWSが提唱する「3-2-1-1-0」ルールとは
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー