RPA本格展開で直面する「運用管理」の課題──日商エレクトロニクスが出した回答とは

RPA BANKが2019年5月に実施した「RPA利用実態アンケート調査レポート」によると、RPA本格運用における課題として「RPAツール」関連の要因を挙げる企業の割合は、2018年11月の前回調査から大幅に減少(18%→7%)。一方で「RPA推進組織・体制」に課題があるとした回答の割合は4倍以上増加した(4%→18%)。日々の実践の中で、知見を急速にアップデートしているRPAユーザーの関心は、わずか半年の間に大きく変化していることがうかがえる。

出典:RPA BANK「第3回RPA利用実態アンケート調査レポート」(2019年4月),協力:アビームコンサルティング株式会社

導入したツールに社内がようやく習熟し、業務効率化に手応えを感じ始めたのもつかの間「確実な運用管理体制の維持」という新たな業務が負担になりだしたRPAユーザーも少なくないのではないだろうか。

RPA導入支援事業のかたわら、自社内でもロボットを積極活用するIT商社の日商エレクトロニクス株式会社(東京都千代田区)は、こうした悩みの解消を図るクラウドサービス「デジタルレイバーステーション(DLS)」をこのほど開発。10数社にトライアル版を開放してブラッシュアップを進めているという。

同サービスの開発経緯とコンセプト、提供予定の機能などについて、担当者らに聞いた。

■記事内目次

  1. 膨れ上がる管理項目に危機感。クラウドサービス「DLS」を開発
  2. ロボットと組織をつなぎ、リアルタイムでの情報共有を可能に
  3. 「業務の継続」「ロボットの復旧」を別系統で管理

4.RPAツールの補完にも力を発揮する「DLS」

膨れ上がる管理項目に危機感。クラウドサービス「DLS」を開発

──新サービスのDLSについて、まず開発経緯をお聞かせください。

青木俊氏(デジタルレイバー推進部 部長): 当社は2017年6月から自社でRPAを導入し、そこで得られた知見をもとにRPA導入支援事業を行っています。

DLSに搭載した機能について、最初に必要性を感じたのは1年ほど前のことです。当時は当社と、親会社である双日株式会社でそれぞれ、作成したロボットやエラー処理の状況などを複数のExcelファイルにまとめ、運用管理担当者が更新していました。ほどなく、管理項目は70を超え、作成されたロボット数も100に迫る状況となりました。

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