会社をダメにする? 9割以上の「普通の社員」のNGな扱い方

デジタルスキルを持つ人材の獲得競争は依然として大きな頭痛の種だ。人事部門の思考の転換が。人材とスキル不足を解決するかもしれない。

 モダナイズのカギは、テクノロジーへの投資よりも人材にある。CIO(最高情報責任者)の業務を考えてみよう。クラウドへの移行やサイバーセキュリティソリューション、最新のAI(人工知能)/ML(機械学習)技術の導入、UX/UIの改善、アジャイル開発――。これらは、テクノロジー部門が抱える日常業務のほんの一部にすぎない。

 こういったテクノロジー面の強化には、日々のIT運用を継続しながら戦略的にアップグレードの計画を実行する知識や能力、経験を持った「人材」が必要だ。

 企業のモダナイズは、まさに「人」の問題だと言えよう。

 「どこかの企業リーダーに、現在直面している最大の問題は何かと尋ねれば、どの企業のリーダーも”人材”と言うだろう」と、MIT Sloan School of Managementの上級講師(博士)、ジョージ・ウェスターマン氏は述べている。同氏は先月の「MIT Sloan CIO Symposium」で人材の採用とリテンションに関するパネルのモデレータを務めた。

 大量辞職(the Great Resignation)やパンデミックによる混乱に直面し、ウェスターマン氏の質問と回答は、テクノロジー企業や完全デジタル化への道を歩む企業が、スキルや人材の不足にどのように対処できるかを問うものであった。

 状況を打破するために、CIOをはじめとするテクノロジー企業のリーダーは、人事部門とより緊密な協力関係を築き、ワークフォースプランニング(労働力計画)について人事部門の考え方を導入する必要があるかもしれない。

 McKinsey & Companyのパートナーであるスーマン・タレジャ氏は、「私のクライアントの多くは、人材募集と採用で本当に困っている」と述べる。「その話を聞いていると、問題の核心としてワークフォースプランニングが浮かび上がってくることが分かる。多くの経営幹部は、現在持っているスキルと将来必要になるスキルの間にどの程度のギャップがあるのか、必ずしも把握していない」と同氏は言う。

人材育成の3倍の時間を獲得に費やす人事部

 需要の高い技術系人材の採用コストが上昇する中、企業のリーダーは技術系人材の不足を補うため、スキルアップの取り組みに目を向けている。しかし、人材育成の課題は多岐にわたる。特定の教えることのできるスキルを持つ人材と受講者とのマッチングから指導とOJTを組み合わせた効果的なトレーニングプログラムの設計まで、さまざまな課題がある。

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この記事の著者

Matt Ashare
Matt Ashare

「CIO Dive」シニアエディター。米国ウェズリアン大学卒。『ボストン・フェニックス』紙スタッフライター(音楽、芸術、文化担当)、「OnlineEducation.com」編集長などを経て現職。ランドルフ大学でジャーナリズムやメディア研究を教えた経験もある。

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