TBSが2週間で全社ワクチン予約受付システムを構築 AppSheet活用の舞台裏

全グループでGoogle Workspaceを導入するTBSグループ。近年は、AppSheetやスクリプトベースの業務自動化ツールGoogle Apps Scriptを積極的に活用し、業務プロセスの変革を進めている。TBS独自の活用方法を担当者が語った。

 Googleのクラウド型グループウェア「Google Workspace」を全グループに導入したTBSグループ。近年は、ノーコードアプリ開発ツール「AppSheet」やスクリプトベースの業務自動化ツール「Google Apps Script」を積極的に活用し、業務プロセス変革を進めている。

 TBSホールディングスの峯松健太氏と温品貴大氏がGoogle Workspaceの便利な機能や、AppSheet、Google Apps Scriptを使った業務フローの自動化例について紹介した。AppSheetのユースケースでは、コロナワクチン受付アプリを使った予約管理フローをたった2週間で構築し、約1万人の従業員の職域接種に役立てたという。TBS独自の活用術に迫る。

グループ全社にGoogle Workspaceを展開 オンプレミスメールサーバとの連携も

TBSホールディングス 峯松健太氏

 TBSグループは2015年、大容量ファイルの共有を目的に一部の部署で「Googleドライブ」の利用を開始した。2018年にはグループウェア「G suite」(現Google Workspace)を導入し、TBSホールディングス、TBSテレビ、TBSラジオを皮切りに、ほぼ全グループ会社に展開した。現在、グループ内のGoogleアカウント数は約8800、アプリ使用容量は約2.5PBだ。

 「TBSグループでは、各グループ会社が独自にメールやファイルサーバなどを導入していたが、これをGoogle Workspaceに統一した。『Gmail』や『Googleドライブ』『Googleカレンダー』『Googleドキュメント』『Google スプレッドシート』などを利用した情報共有が進んでいる」と峯松氏は説明する。

 なお、グループ会社によってはTBSグループの統一ドメインだけではなく、独自のサブドメインも使いたいというニーズがあった。Google Workspaceは同一のメールシステムで、メインドメインとサブドメインを使用でき、マルチドメインのニーズにも応えやすかったという。

 さらにオンプレミスのメールサーバも使いたいというグループ会社には、Gmailの分割配信機能を使って対応した。この機能によって受信したメールを、Gmailのメールボックスまたはオンプレミスのシステムの受信トレイに選んで配信する設定を簡単に実装できたと峯松氏は話す。

Google Workspaceのみで1万人規模の職域接種を完遂

 2021年からはGoogle Workspaceの機能の中でも、ノーコードアプリ開発ツールの「Google AppSheet」や、スクリプトベースの業務自動化ツール「Google Apps Script」の利用を積極的に進めている。

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