クラウドERPでパラダイムシフト

「日本企業が抱えるERP5大課題の解決策」SAP専門家が徹底解説

本連載では、SAPのコンサルタントが企業の基幹システム・ERPシステムに絞って課題と取りうる対策を明確化します。連載1回目は、日本企業がERPで成功するために解決すべき5つの課題を整理しました。連載2回目では、5つの課題に対する解決策を考察します。

 連載2回目は、日本企業におけるERPのクラウドシフトの可能性を考えるため、第1回で取り上げた「日本のオンプレERP顧客の抱える5つの課題」に対する解決策を考察します。

 「クラウドシフト後はどんなグランドデザインを描くべきか」「果たしてクラウドシフトに乗るべきか」といった、想像力を働かせていただければと思います。

著者プロフィール:木下史朗(SAPジャパン カスタマーサクセスパートナー)

 日系製メーカー・外資系メーカーを経て2000年にSAP入社。SAPジャパンでコンサルタント、プロジェクトマネージャー、新規事業開発に携わる。2011年よりSAPグローバルチームに異動し、オンプレミス顧客のアップグレード&サポートプログラム推進役。2016年よりSAPアジアパシフィックジャパンチームに異動し、SAP顧客のクラウド移行プログラムの推進役として現在に至る。

Twitter : @shirohpossible

クラウドシフトを再定義

 そもそもクラウドシフトとは何を意味するのでしょうか。「運用が楽になる」「持たなくてもよくなる」「いいとこ取りで最新技術が使える」だけでなく、パラダイムシフト的変化をユーザー企業にもたらし得るのがクラウドシフトです。

 私が2012年に抄訳したブログでは、「イノベーションスピードの劇的変化」「仕事の仕方の変化(例:予知して警告を人に知らせる)」「コラボレーションやモビリティ前提のユーザビリティ」などのキーワードでクラウドシフトを述べています。

 約10年前のコンテンツからでもクラウドシフトに対する多くの気付きが得られます。SAPもこの頃からクラウドシフトの重大なインパクトに気付き、10年以上をかけて「Change Management」をしてきました。日本政府が採用するシステムもクラウド・バイ・デフォルト(クラウド優先)の方針を示しています。

日本企業が抱えるERP5大課題の解決策

 連載1回目は、日本企業がERP導入にてこずる5つの課題を紹介しました。以降では、クラウドシフトの意味を踏まえた上で、日本企業が抱える課題の解決策を考察します。

課題1:複雑なシステムランドスケープ

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オンプレERPをクラウドシフト

SAPのコンサルタントが企業の基幹システム・ERPシステムに絞って課題と取りうる対策を明確化します。

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