Slackが5年放置した脆弱性をアップデート 背景にはあるベンダーの存在が?

多くの企業の急速なテレワークシフトは「Slack」導入の追い風となった。しかし同時に、セキュリティとプライバシーに関する不安にも直面している。

 COVID-19のパンデミックにおける多くの企業による急速なテレワークシフトは、ビジネスチャットツール「Slack」導入の追い風となった。大手企業が恒久的なハイブリッドワークへ移行した新しい環境では、職場とホームオフィス、そして長期出張時のテレワークなど、働く場所や時間の選択肢が広がった。

 そのようなオフィス環境の変化によって、「拡大した周辺環境をどのように確保するか」「仕事のメッセージをほとんどSlackで送る顧客のプライバシーをどのように維持するか」が、企業の大きな懸念材料になっている。

“5年放置の脆弱性”解消の取り組みはなぜ始まった?

 2022年9月の初め、Slackは「招待リンク」(invite link)と呼ばれる脆弱性によって0.5%の顧客のパスワードをリセットしなければならなかった。この脆弱性は、ワークスペースの招待リンクを作成、取消したユーザーのハッシュ化されたパスワードが他のユーザーに送信されてしまうというもので、5年ほど前から存在していた(注1)。

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