「安直なシステム内製化に待った!」事前に知るべきアンチパターン3選

さまざまな現場で内製化システムやツールと対峙してきましたが、アンチパターンがちらほらと存在しました。今回はシステム内製化のアンチパターン3選と解決策についてお話をします。

 業務効率化を巡る議論が活発化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一角として日常の反復業務を自動化するためのツール開発も増えています。特に「Microsoft Excel」や「Google スプレッドシート」などで行われるルーティーンの手作業は、「VBA」(Visual Basic for Applications)や「GAS」(Google App Script)などにより作業ステップを減らせるため人気があります。

 企業を挙げて業種を問わずプログラムを書くことを奨励するケースも見られるようになりました。ユーザベースでは「プラスエンジニアリング手当」という制度があります。「MySQL」やExcelのマクロ、VBA・GAS・ローコードツールを用いた自動化であれば年収にプラス12万円、アプリケーション開発ができればプラス50万円やエンジニア職給与テーブルが適用され、プログラミングを奨励する動きが起きています。

 また、DXの文脈の中に存在する「内製化」のキーワードを根拠に、市販のSaaSなどではなく社内リソースを使って実装するケースもあります。

 私もさまざまな現場でこうした社内システム・ツールと対峙してきましたが、アンチパターンがちらほらと存在しているのが事実です。今回はシステム内製化のアンチパターン3選と解決策についてお話をします。

著者プロフィール:久松 剛(エンジニアリングマネージメント 社長)

 エンジニアリングマネージメントの社長兼「流しのEM」。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学で大学教員を目指した後、ワーキングプアを経て、ネットマーケティングで情シス部長を担当し上場を経験。その後レバレジーズで開発部長やレバテックの技術顧問を担当後、LIGでフィリピン・ベトナム開発拠点EMやPjM、エンジニア採用・組織改善コンサルなどを行う。

 2022年にエンジニアリングマネージメントを設立し、スタートアップやベンチャー、老舗製造業でITエンジニア採用や研修、評価給与制度作成、ブランディングといった組織改善コンサルの他、セミナーなども開催する。

Twitter : @makaibito

運用後の悲劇を避ける、内製化アンチパターン3選

 安直な内製化はトラブルの温床になります。私の経験したトラブルでは、営業が制作したシステムが原因で、お客さまにFAXが無限に送られ続けるというトラブルがありました。ここからは、具体的なアンチパターンと解決策を紹介します。

内製対象システムのアンチパターン

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情シス百物語

「IT百物語蒐集家」としてITかいわいについてnoteを更新する久松氏が、情シス部長を2社で担当した経験を基に、情シスに関する由無し事を言語化します。

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久松 剛
久松 剛

合同会社エンジニアリングマネージメント社長。博士(慶應SFC、IT)。IT研究者から、ベンチャー企業・上場企業3社でのITエンジニア・部長職を経て独立。大手からスタートアップに至るまで常時複数社でITエンジニア新卒・中途採用や育成、研修、評価給与制度作成、組織再構築、広報、AX・DX・FDEチーム組成などを幅広く支援。

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