セキュリティ対策はCISOの仕事、その考えが間違っている理由
サイバーセキュリティ対策を企業が優先しているにもかかわらず、脅威が増えると経営陣は考えている。どうすれば対応できるのだろうか。
コンサルティング企業のPwCによると、世界中の企業はサイバーセキュリティ対策を優先している。しかし、同社の調査によれば、経営陣の多くは脅威が増大すると予想している。
サイバー攻撃に「弱い企業」と「強い企業」の違いは何だろうか。
増え続ける脅威に対抗する方法はこれだ
同社の調査「2023 Global Digital Trust Insights」(注1)によれば経営者の約3分の2は、サイバー攻撃を自社に対する主要な脅威と見なしている。さらにサイバーセキュリティ担当役員とIT担当役員の約半数が、2023年にはランサムウェア攻撃がさらに増加し、5人に2人はクラウドへの攻撃がより深刻になると予想している。
半数以上のCRO(最高リスク管理責任者)やCOO(最高執行責任者)は、自社がサプライチェーン攻撃に耐えられるかどうか、「非常に懸念している」または「極めて懸念している」ことが明らかになった。
「潜在的なサイバー脅威の広がりや実際の攻撃が増加するにつれ、経営陣は自社のビジネスに対する潜在的なリスクについてより強く認識するようになってきた」(PwCのCyber&Privacy Innovation Institute リーダーのマット・ゴーラム氏)
「PwCによる企業のリスク管理を扱う調査では、40%の企業幹部がサイバーセキュリティを企業が直面する最大のリスクと見なしている(注2)ことが明らかになった」(ゴーラム氏)
サイバー攻撃への対策として重要なのは「協力」と「チームプレー」
PwCの調査では、経営陣の70%が過去1年間に自社のサイバーセキュリティ対策が改善していると感じている。これは主に、サイバーセキュリティ関連の投資と経営陣内部の協力が密になったことによるという。
「サイバーセキュリティ対策と回復力(レジリエンス)には、CISO(最高情報セキュリティ責任者)だけでなく、より広範な人材が必要だと先進的な企業は認識しており、サイバーセキュリティをチームスポーツとして捉えている」(ゴーラム氏)
「多くのCISOやCFO(最高財務責任者)は、サイバー攻撃対策への投資方法を変え、データを活用して、ビジネスゴールとトップリスクを念頭に置いた資金調達の意思決定を下すようになっている」(ゴーラム氏)
PwCの調査は世界各国のビジネス分野やテクノロジー分野、サイバーセキュリティ分野の幹部3522人を対象とした。2022年7~8月に調査を実施し、CEOやCFO、CISO、CIO(最高情報責任者)、その他の取締役から回答を得た。
出典:C-suite, boards are prioritizing cybersecurity, but still expect increased threats(Cybersecurity Dive)
注1:A C-suite united on cyber-ready futures
注2:Risk of cyberattack emerges as top concern of US executives(Cybersecurity Dive)
© Industry Dive. All rights reserved.
Cybersecurity Dive
米国でビジネスジャーナリズムに特化した記事を掲載するIndustry Diveの、セキュリティ系連載「Cybersecurity Dive」の記事一覧です。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
-
2
M365 Copilot全庁展開で月2000時間削減 現場がAIを「使いたくなる」習慣化の仕組み
-
3
かんぽ生命が営業報告を50分→10分に AI時代に見直すべき「データ入力」の仕組み
-
4
損保ジャパン、2万人の「Gemini活用」どう管理? 推進者が語る「リスク回避」の仕組み
-
5
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
-
6
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
7
「カスハラ対応」を個人に任せない 取手市がAIで変えた窓口業務
-
8
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
9
社員の「セキュリティ訓練」、他社はどの程度やっている? 気になる隣の実施状況
-
10
3億人分の情報漏えい事件から見えた、金銭では済まない代償とは
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー