ランサムウェアに備える保険 巨額の被害を補償できるのか

サイバー攻撃の被害額が増え続けているため、企業はサイバー保険を考慮に入れている。しかし、被害額の上限がはっきりしないため、保険会社側の対応が後手に回っている。この状況は好転するのだろうか。

 ランサムウェア攻撃による1件当たりの被害額が増え続けているため、企業は対策の一つとしてサイバー保険を望んでいる。だが予想される被害額が大きいため、及び腰になる保険会社もある。

どうすれば巨額の被害を補償できるのか

 巨大なリスクをはらむ保険の歴史は古い。保険会社が巨額の保険料支払いによる経営への打撃を和らげるため、14世紀には海上保険において引き受けた保険契約責任の一部を他の保険会が引き受ける「再保険」が実現した。だがサイバー攻撃はリスク評価が難しい。保険市場の大規模リスクを移転する方法はもう一つある。資本市場で活動する機関投資家によるサイバーリスクへの「投資」だ。再保険と似たような効果があり、より広く資金を集められる可能性がある。

 だがこれまではサイバー保険を対象とする機関投資家向けの商品がなかった。

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