「給与、仕事、環境」の満足度が低い業種は? 社員が辞めていく会社の特徴

仕事をしていると、誰しも一度は転職を考えたことがあるだろう。そもそも、今の職場を辞めたくなる一番の理由はどこにあるのだろうか。給与と、仕事の進め方や業務内容、労働環境の視点から社員が離れる会社の特徴を考える。

 キーマンズネット編集部は「IT人材と働き方に関するアンケート」と題して大規模調査を実施した(実施期間:2023年2月8日~3月3日、有効回答数532件)。本連載では、「IT人材不足」「スキルアップ・リスキル」「働き方・転職」「職場の人間関係」の4つのテーマに分けて調査結果を紹介する。

 第3回となる本稿のテーマは「働き方・転職」だ。先行きが不透明なVUCA時代とも呼ばれる現在、アンケート回答者は今の仕事のどこに不平を抱き、今後のキャリアをどう考えているのだろうか。現時点での転職意向と、担当業務と業務環境、給与と希望する昇給額を尋ねた結果を業種別、年齢別で考察する。

「転職したい」「検討中」は40代以上に集中

 終身雇用や年功序列を前提とした雇用制度が崩れ、同じ会社で定年まで働き続けることが困難な時代になった。追い打ちをかけるようにコロナ禍が訪れ、世界的にビジネスや雇用を取り巻く環境が不安定になったことから、今後のキャリアプランを見直す人も増えたのではないだろうか。

 厚生労働省が2022年9月に発表した「令和4年版 労働経済白書」によれば、ポジティブな理由による転職者は2019年までは増加傾向にあったが、現在(発表時点)は減少傾向だという。経済状況の悪化によって転職を検討せざるを得ない状況になった人が増加したためだとみられる。

 この状況を受けて、現在、転職によるキャリアプランの見直しを検討している人はどれほどいるのだろうか。調査対象者に対して転職の意思を尋ねたところ、全体で「転職は考えていない」が最も高く60.7%、「転職をしたいが転職活動はしていない」が31.6%、そして「転職活動中」としたのは7.7%となった。

 この結果を「20代~30代」「40代」「50代」「60代以上」にグループ化して、年齢別にまとめたものが図1だ。「転職をしたい」とした割合が最も高いのが「40~44歳/45~49歳」のゾーンで、「転職したいが転職活動はしていない」(43.7%)と「転職活動中」(10.3%)を合わせると、54%となった。

図1 転職の意向と活動状況について(年代別)

 かつては一般的に「転職限界説」として35歳が区切りと考えられていたが、近ごろは大手人材会社がハイクラス転職サイトのようなミドル層をターゲットにした求人紹介サービスを始めるなど、40代以上を求めるニーズも増え始めた。若年層と比べると転職が容易ではないのに変わりはないが、雇用情勢も少しづつ変わりつつあるようだ。

ぬるま湯組織、出る杭は打たれる……社員が離れる会社の特徴

 前項目で「転職したいと思っており転職活動中だ」「転職したいが転職活動はしていない」とした転職の意向を示す人を対象に、その理由をフリーコメント形式で尋ねた。転職の代表的な理由として「給与・処遇」が挙げられるが、それ以上に「組織文化、体質」「仕事のやり方と業務内容」「キャリア、異動」への不満と、「職場環境の変化」に関する回答が集中した。

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IT人材と働き方に関する調査結果 2023

企業のIT人材不足や働き方に関する読者調査結果を「IT人材不足」「スキルアップ・リスキル」「働き方・転職」「職場の人間関係」の全4回に分けて紹介する。

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