改正電子帳簿保存法、インボイス制度への対応状況(2023)/前編

結局、紙で保存するのか? 猶予措置も盛り込まれた改正電帳法への温度感

キーマンズネットでは「改正電子帳簿保存法への対応に関するアンケート(2023)」と題したアンケー調査を実施した。2022年1月に施行された改正電帳法だが、一部規定で宥恕期間が設けられ、その後令和5年度税制改正大綱ではさらなる猶予措置も設けられた。そうした中で、企業の改正対応への温度感はどのような状況なのか。

 国税関係帳簿や取引書類の”ペーパーレス化”によるコスト削減や業務効率化ニーズの高まりを背景に、2022年1月に施行された改正電子帳簿保存法(以下、改正電帳法)。施行からおよそ1年半、2023年12月末に設定された宥恕(ゆうじょ)期間の終了も迫る中、企業では順調に対応が進んでいるのだろうか。キーマンズネットでは「改正電子帳簿保存法への対応に関するアンケート(2023)」と題して調査を実施(実施期間:2023年4月21日~5月12日、回答件数:176件)。本稿では、企業における改正電帳法への対応状況や対応に伴う課題について紹介する。

施行から1年半、改正電子帳簿保存法の理解度は?

 ペーパーレスを進める際に課題となるのが、帳簿や書類といった「国税関係帳簿書類」の電子化だが、一定の要件を満たすことで電子データでの保存が認められる。この要件を定めたものが「電帳法」だ。

 令和3年度の改正では大幅に緩和された部分がある一方で、電子取引情報の保存方式については規制が厳しくなったことで話題を集めた。改正法に対応するためには経理フローを見直す必要もあり、対応の進め方は企業によって異なる。

 はじめに、改正電帳法の内容について現状どの程度理解しているかを調査した。「よく理解している」(18.2%)と「少し理解している」(47.2%)を合わせて65.4%が「理解している」と回答した。(図1)。この結果に「改正されることは知っているが、内容は理解していない」(28.4%)を含めると、9割超が改正を認知していることとなる。一方、「聞いたこともなく、内容も理解していない」は6.3%とわずかだった。

 企業における所属部門別で見ると、経営者、経営部門や財務、会計、経理部門で「よく理解している」割合が高く、反対にマーケティング部門や製造・販売部門といった関連書類の取り扱い機会が少ない部門においては理解度が低い傾向にあった。

電子取引データは結局、紙で保存する?

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